■改革するということの意味
鳩山さんの論文や発言が日米関係に亀裂を起こすのではないかということがアメリカの新聞に書かれだしていると日本のマスコミは報じています。
日本のマスコミはそうしたアメリカのマスコミの記事を紹介するだけで、自らの考えは一切報じません。
自分の考えがないのでしょうか。
まるで自民党の日米政策のようです。
問題のきっかけは、NYタイムズ電子版に8月に掲載された論文だそうですが、その中で鳩山さんは日米同盟の重要性を強調しつつ、「冷戦後、日本は米国主導の市場原理主義、グローバリゼーションにさらされ、人間の尊厳が失われている」と主張されているそうです。
このことに関して、異論を唱える人がいるとは私には思えませんが、現実はどうもそうではないようです。
これまでの日米関係から考えれば、波風を立てることが心配なのかもしれません。
群馬県の八ツ場ダムの建設中止に関しても、これまでの投資は無駄だという人も多いです。
私は継続した場合のほうが桁違いに無駄は大きいと思いますが、工事が途中でストップしているのを見るとそれをまた壊すのは偲び難いと思うのが普通の感覚でしょう。
しかし、流れを変えるということは、そういうことなのです。
「無駄」の基準を変えなければいけません。
いまだに自民党の再生を基本に考えている論調が基本ですが、私には全く理解できません。
自民党はもう終わったのですから、自民党を再生させるのではなく、新生自民党を構想すべきです。
自民党をダメにしてきた人たちが自民党を再生しようとしても、できるはずがありません。
自民党再生のチャンスはこれまでも何回もありましたが、だれもそのリスクをとりませんでした。
自民党がこれほど大敗しても、新生自民党を構想する人が出てきません。
変革という言葉は盛んに使われますが、どうも世間の論調はこれまでの延長で発想しているように思えてなりません。
友愛の理念で、ここは思い切り大きな変革に挑戦してほしいものです。
「米国主導の市場原理主義、グローバリゼーションによって、人間の尊厳を失ってしまっている」マスコミや有識者に惑わされないようにしてほしいものです。
それにしても、テレビなどを見ていると、それぞれの本性が見えてきます。
失望の連続です。
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