■支え合いと思いやり
このブログでも何回か書いてきていますが、10月24日に、自殺のない社会をめざして「自殺多発場所での活動者サミット」なる集まりを開催します。
ところがなかなか参加者が伸びません。
まだ50人ほどですが、このお誘いをしていていくつかのことに気づきました。
まず「自殺」という問題は、日常生活とは離れた「特別の問題」だと考えている中高年者が多いということです。
あるいは拒否的に反応してしまうのかもしれません。
それに対して、若い世代はむしろ生活とのつながりを感じて、比較的関心を持ってくれるということを知りました。
タイトルに「自殺」の文字を2度もつかい、しかもチラシには大きな文字で「自殺」をうたったのは後から考えると失敗でした。
世間の人たちが、これほどまだ「自殺」の問題に距離を置きたがっていることは予想外でした。
それとは別に感じ入ったことがあります。
参加者が少ないので、友人知人に誘いのメールを送りました。
そうしたら数名の人たちが即座に反応して、それぞれの参加しているメーリングリストや自分のブログなどで次々と紹介してくれるのです。
その見事な展開ぶりに感激しました。
10年近くも会ってもいない人が、自分の主催するメーリングリストで流してくれ、それがまた回りまわって私にも届くと言うわけです。
今回の集まりの基本テーマは「支え合い」です。
今の社会には「支え合い」の文化がなくなってきているという意識からの取り組みですが、支え合いの文化や心遣いは、まだたくさんあることを実感しました。
何人かの方は、わざわざメールや電話をくださり、告知に協力してくれています。
私は時々、こうした集まりを主宰していますが、考えてみるといつもこうした「支え合い」によって実現してきたことを思い出しました。
準備がなかなか進まないので、いささか気分が沈んでいたのですが、何だかとてもうれしくなってきました。
当日はどういうことになろうと、もうこれで私は十分にやって良かったと思えそうです。
誰かが行動を始める。
それに共感する人が、自発的に動き出す。
そしてそれが次第につながっていって、大きな波になっていく。
そうやって社会は動いてきているのでしょうね。
まずは動き出すこと。
それが気持ちよく生きていく秘訣なのだと改めて思いました。
私も、見習わなければいけません。
できることはたくさんあるはずです。
もっともっと心身を軽くしなければいけません。
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