■前原国土交通相を見直しました
前原国土交通相の一貫した姿勢にとても共感を持ちます。
私は前原さんの政治姿勢には極めて批判的でしたが、閣僚になってからの彼の言動は実にさわやかで共感できます。
やっと政治が機能しだしたとさえ感じます。
八ッ場ダムの住民の意識調査が新聞に出ていましたが、こうした意識調査は設問の仕方で全く変わります。
要するにマスコミは、政府の姿勢の変更を咎めるという一番安直な姿勢をとっているので、こういう調査をしてしまうのでしょうが、無駄な話です。
有名なマキャベリが「君主論」で書いているように、制度を変える場合、既存制度の利益を享受していた人々はすべて敵にまわります。
一方、新しい制度の受益者と思われる人々はすぐには味方にはなりません。
人間は変化に対しては過剰に懐疑心が働くからです。
新しい制度によって、実際に利益を手にするまでは信じないのが、主体性のない多くの人の本性です。
ダム建設工事をやめた方が良いに決まっていますが、これまでだまされてきた住民たちは、騙されることの方が安心できるのです。
それは何も彼らだけではありません。
私も含めて、ほとんどの人がそう思うはずです。
だから社会は続いてきたのかもしれません。
社会を変えるなどということは、本来引き合わないことなのです。
若者でなければ、そんなことはできません。
前原さんはまだ若者なのです。
いつも颯爽としているのも、好感が持てます。
嫌いになると袈裟までにくくなりますが、好感をもつとあばたもえくぼになるものです。
どうやら私も八ッ場の住民と同じようです。
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