■葛飾政党ビラ配布事件判決と「表現の自由」問題
政党のビラを配るためにマンションに立ち入ることは住居侵入罪にあたるかどうかで、最高裁に上告されていた「葛飾政党ビラ配布事件」の最高裁判決は、有罪になりました。
最高裁は弁論を開かずに判決言い渡しを決めていたのですが、やはり思ったとおりの判決でした。司法の流れはいまだ変わっていません。
飼い主が変わったことに気づかないのか、それとも変わっていないのか、わかりませんが、どう考えてもおかしな判決です。
少し前までは一向にお咎めがない行為が、ある時から犯罪として摘発されて有罪になるのは、司法の主体性が確立されていないことの証左ですが、最近は裁判官もまた正義ではなく金と権力にまみれていることの結果でもあります。
裁判官は正義の人と思っている人は少なくないでしょうが、正義をまとっている人ほど悪人はいないのです。
もちろんな正義に取り組む裁判官は決して少なくありませんが、この判決は、私が法学部で学んだ法理論からしてもおかしいです。
そもそも昨今の専門家は勉強をしていませんから(つまり資格で仕事をしていますから)、仕方がありません。
しかし問題はもっと深いような気がします。
こうした訴訟で取り上げられるのは、いつも、共産党なのです。
相変わらず日本では「共産党」は非合法の政党なのでしょうか。
ビラ配布事件で、自民党が起訴されたことはあるのでしょうか。
いまでも「共産党」に恐怖感をもっている同世代人は決して少なくありません。
みんなまじめな勉強家だったのです。
みなさんはどうですか。
今日、わが家に来客がありました。
その人は自民党支持派で、今の政権に大きな反発を持っています。
政治の話になるといつも大喧嘩になりますので、最近はお互いに政治の話はしないようにしていますが、その人の評価は、このブログで書いている私の意見とは完全に反対なのです。
まあ東大の総長やノーベル賞受賞者の意見に共感していますし、鳩山首相は資金問題に責任をとって自認すべきだと思っているようです。
この時評にも見ず知らずの人から私の考えを批判するコメントをもらいましたが、まあその人が言うように、みんな「色眼鏡」をかけてみているのでしょう。
みんな「精神病院」に行くのがいいかもしれませんが、まあ社会全体が最近は精神病棟のようなものですから、行かなくても大丈夫でしょう。
あれ、話題が変わりましたね。
やはり精神病なのかもしれませんね。
困ったものです。
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