■お上の目線と民の実状
今日もまたいろいろな人が湯島にやってきました。
最近また、いろいろな人が集まりだしています。
人が来るとライブな情報が集まってきます。
今日は、午前中は子育て、夕方は介護予防の関係の人たちでした。
いずれでも共通の話がでました。
東京や大阪と地方とは全く状況が違うのに、行政の取り組みの枠組みは東京で作られるため、無駄や無理が生じているという話です。
午前中は保育に関する待機児童の話とベビーシッター支援の話が少し出ました。
いま事業仕分けでこども未来財団が問題になっていますが、その設立時に、厚生労働省や日本生産性本部などの職員にも参加してもらい、ファミリーサポート研究会なるものをやっていた関係で、その取り組みの目線には違和感を感じていました。
しかしまあ、私が知る限り行政が作り出すもののほとんはそんな感じでしたから、気にもなりませんでした。
当時、経済的に大変な私立保育園に関わっていましたが、みんなが使えないほどの補助金が流れ出したので、その分野から私は抜けさせてもらったのはその少し後です。
こども未来財団は、子供の未来を壊しこそすれ、未来に役立ったことはしていないと、今でも思っています。
子育て環境は首都圏を前提にして画一的な制度を立ててはいけないと私は思っています。
介護予防に関してはもっとひどい状況が起こっているはずです。
介護予防政策が、むりやり介護予防該当者を作り出す構造があるというのは言いすぎでしょうが、そうならないとは言いきれません。
介護予防も子育ても、つまり福祉問題は全て、地域の生活文化に深くつながっています。
そのことを無視して、中央で制度を構築し、それを「分権」するというようなやりかたでは問題を複雑にするだけかもしれません。
今日は、そんなことを改めて考えさせられる話が多かったです。
しかし、そうした中から、その2つのテーマに関して、新しいプロジェクトに関われそうです。
楽しみですが、いささか心配です。
行政の福祉政策には全く興味を持っていないため、何一つ勉強していなかったのですが、少しは勉強しなければいけません。
この歳になって勉強でもないのですが。
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