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2009/11/21

■経済状況をマクロに把握するための仕組みの見直し

政府の月例経済報告で日本は再びデフレ状態に陥ったと認定されました。
確かにさまざまなところでの価格低下がみられます。
ともかく商品が売れないという商業関係者からの話もよく聞くようになりました。

今日は自宅にいたので、娘と一緒に近くのスーパーに買い物に行きました。
これまで通っていた近くのライフというお店が、道路拡幅のために閉店したので、ジャスコ系のお店に行きました。
価格帯があまりに違うので驚きました。
たとえばUCCのレギュラーコーヒーは300gで100円以上の差があります。
私が毎日飲んでいるアセロラジュースも1割以上高いです。
と、私でも比較可能な商品(工場で製造されている商品)が総じて1~2割高いのです。
ジャスコ系のお店も低価格化を進めているといわれていますが、それでもこんなにも違うのです。

テレビなどでは小売店が価格を下げるために大変な努力をしていると報じています。
しかし、こうしてライフとジャスコの価格差を見ると、実際にはもっと安くなるのだろうと思います。
商品の価格とは何なのでしょうか。

そう思うようになったのは、100円ショップの出現です。
工業製品の価格は、あってないようなものだと思うようになりました。
そう思って考え直すと、商品の価格というものが全くわからなくなりました。
たとえば農産物。
複雑な経路でスーパーに並ぶ農産物と生産者が直接販売する産直店の野菜の価格が同じなのが全く理解できません。

職人が心と時間をかけてつくったものもどうやって価格をつけるのか不思議です。
私の娘は職人的な仕事をしています。
娘は2~3日、根をつめて1枚の絵皿を完成させます。
それが1万円というのは、安いのか高いのか。
材料費や電気窯での焼成、デザインのための細かな打ち合わせ、時に焼成がうまくいかずにやり直したりしている姿を見ると、私が2時間講演して10万円をもらうことに比べると安すぎます。
しかし、1日中それこそ食事をする暇なく働き、1円ももらえないばかりか電話代や交通費さえ自己負担しながら働いている、もう一つの私の仕事の立場からすれば、3日で1万円近くもらえる仕事は高給取りに感じます。

昨日、熊谷で乗ったホテルの送迎車の運転手さんは、私もよく知っている有名企業の社員でしたがリストラにあったそうです。
それから就職しようにも仕事がなく、給料などいくらでもいいからともかく働きたいと今の仕事についたそうです。
同じく退職させられた仲間たちは、今も仕事を見つけられない人も多いそうです。
給料の多寡ではなく、やはり仕事はしたいと彼はいっていましたが、給料とは何なのでしょうか。

話が広がってしまいましたが、要は商品の価格とか仕事の報酬に関して、これまでの固定観念で考えることをやめてみることも大切かもしれません。

経済状況をマクロに把握するための仕組みが大きく変わってきているような気がします。
消費者物価指数などで社会の実態がわかるはずもないのです。

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