■近くの布施弁天がすごい人出でした
近くの布施弁天に初詣に行きました。
1200年前に空海によって開山されたと言われ、関東三大弁天の一つです。
20年以上前から毎年初詣していますが、年々、人が増えてきました。
ところが今日行ってみて驚きました。
なんと山門につづく階段の下までお参りの人が並んでいるのです。
こんなことは初めてです。
どうしたのでしょうか。世相のせいでしょうか。
参拝者が増えるのは良いことですが、本殿へのおんな道が舗装されてしまいました。
お年寄りには登りにくい道になってしまいました。
以前も決して登りやすくはありませんでしたが、今日感じたのは冷たい拒否感です。
興ざめしてしまい、横からお賽銭を投げ入れて、戻ってきてしまいました。
ところで初詣のお賽銭はどうなるのかなと余計なことを考えてしまいました。
布施弁天の話ではありません、全国のです。
有名な寺社は膨大なお賽銭が集まるでしょう。
歳末助け合い募金より集まるかもしれません。
この仕組みを何か効果的に活用することはできないのでしょうか。
寺社に集まるお賽銭は、誰のものなのでしょうか、
日本にはボランティアの文化がないといわれていたことがあります。
私はそんなことはないと思いますし、むしろボランティアや寄付の文化は日本の文化の特徴ではないかとさえ思うほどです。
また日本人は無宗教だとも言われます。
これも私には異論があります。
たしかにキリスト教のような一神教の視点からは宗教は見えにくいかもしれませんが、日本人ほど信心深い国民は少ないような気もします。
欧米の概念と言葉で考えていると現実はなかなか見えてこないものです。
日本の文化や社会は、日本の文化や社会の言葉で語らなければいけません。
私のこの時評は、カタカナが多いといわれることがあります。
たしかにそうかもしれませんが、カタカナで語らないと語れないこともあるのです。
ところで今日、布施弁天でお参りのために並んでいた大勢の人たちは、なぜ並んでいたのでしょうか。
私は、この1年の自らの平安を感謝するとともに、この先1年の世界の平安を祈ってきました。
私は決して無宗教者ではありません。
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