■かけているめがねを変えましょう
腹立ちからの発言をもう一つです。
普天間問題に関しては、このブログではあまり書いていないのですが、書き出したら止まらない気がしているからです。
日本の防衛省や自民党議員がアメリカに買収されていることは、守屋元防衛次官の表面化したわずかばかりの一部の情報(しかも、なぜか途中でストップしています)からでさえ感じられますから。
今月号の「軍縮問題資料」(2010年1・2月合併号)にジャーナリストの吉田健正さんが「米軍計画が示す海兵隊のグアム移転」という記事を書いています。
吉田さんは、在日米軍再編「ロードマップ」に示されている合意事項の「異様さ」を理解するために、米太平洋軍司令部の「グアム統合軍事マスタープラン」や2009年11月に公表された環境影響評価書を読んだ結果を報告しています。
そこからいろいろと日本のマスコミからはあまり伝わってこない事実を教えてくれます。
そこで明らかになってくるのは日本の特異な動きです。
タイやフィリピン、韓国に比べて、日本はあまりに米国に迎合しているのではないかという気がしてきます。
基地移設ではなく、基地撤去だろうという議論がありますが、日本以外の各国の基本姿勢はすべてそうのようです。
自立した国家であれば当然でしょうし、もし「愛国心」なるものがあるとすれば、当然撤去をベースに考えるでしょう。
小泉元首相や安倍元首相には愛国心も誇りも微塵もない人ですから、そんなことは全く考えもしなかったでしょう。
吉田論文を私は2回読みましたが、その本意は正直よく分かりませんでした。
私には知識と情報が不足しているためですが、しかしそこから感じられるのは、私たちが知らされている情報と政権や官僚が持っている情報とは違うのではないかという疑問です。
公表されていない情報はともかく、公表されている情報も、もっときちんと私たちにわかるように公開し解説してほしいと思います。
自民党政権がアメリカの言いなりに作り上げてきた先入観を捨てて、もう一度、しっかりと事実確認をしていかねばなりません。
いわゆる有識者は、そうした先入観に置いての有識者ですから、視点を変えれば無識者なのです。
まあこういう話は普天間問題に限りません。
政権交替で、私たちのかけているめがねを変える契機が訪れました。
濃厚に編集され他マスコミ情報だけに依存していることは避けたいです。
そうすると違った世界が見えてきます。
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