■そろそろ仕事とお金を分けて考えましょう
新しい経済システムを考える際に重要なことは「仕事」の意味を考え直すことではないかと思います。
「仕事と思いやる金の関係の見直し」など、これまでも何回か書いてきました。
先日のオープンサロンでもお話したのですが、仕事は社会との関わりの活動、人とのつながり方の関係活動と考え、お金はそれとは全く別の次元のものと考えると世界の見え方は変わってきます。
金銭的な評価を受けない家事労働がシャドーワークとされたり、価値のない仕事とされたりするのは、金銭を主軸に考えるからです。
そこから抜け出せば、とても生きやすい世界に移住できます。
社会と関わったり、人とのつながりを育てたりすることは、お金がなくてもできるのです。
仕事をお金と切り離して考えると、つい50年前までは幼児や老人もみんな仕事をしていました。
しかし効率至上主義の工業化社会はそうした人たちを「お客様」扱いしてしまい、彼らから「仕事」を奪い、「消費者」という顧客に貶めてしまったのです。
ここでも私の嫌いなドラッカー信仰が力を発揮しました。
世界が「悪しき経営」思想に覆われてしまったのです。
私の友人知人にはドラッカーファンが多いですので怒られそうですが、ドラッカーご本人はすばらしい人であっても、それが産み出した問題はやはりしっかりと考えなければいけません。
原爆開発を進言したアインシュタインがパグウォッシュ会議を提唱したことを思い出すべきでしょう。
ドラッカーはそれをしませんでした。
また話がそれました。
大切なのは、「仕事」と「お金」の関係を切り離すことから新しい経済パラダイムを考えるべきだということです。
お金をもらえない活動は仕事ではないと考えるべきで゙はありません。
仕事をしていれば、お金が入ってくることもあると考えるべきだろうと思います。
そういう発想で考えると金融で稼ぐ仕事など出てこないように思います。
しかしお金を稼がないと生きていけないと言われるかもしれません。
しかしお金は、自分以外の人がいるからこそ意味を持ってくる「人をつなぐメディア」でしかありません。
人のいない無人島ではお金は何の役にも立ちません。
まずはそこから「お金の意味」を考えて行くのがいいように思います。
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