■新型インフルエンザのワクチン
友人から病院にいったら、新型インフルエンザのワクチンを勧められてうってきました、佐藤さんはもううちましたか、というメールが届きました。
もちろん私はワクチンはうちません。
昨日頃から盛んにワクチンが残りそうだと言うニュースが流れ出しています。
あれほどワクチン不足が叫ばれていたのにどういうことでしょうか。
半年前までのパンデミック騒ぎは何だったのでしょうか。
これに関しては、いささか不気味な噂も流れていることは以前紹介しました。
それはともかく、予測が大きく外れることは「非情報化社会」(昨今の情報社会の本質は非情報化社会です)の特徴です。
トヨタの企業利益の大幅な見込み違いも、アメリカの金融会社のV字回復も、すべて同じですが、要は情報が実体とはなれて成立する状況の中で、レバレッジの仕組みが張りめぐらされているからです。
そうした中で持続性を維持しようとすると市場あるいは顧客を創造していくことが必要です。
顧客を創造することを起点に経営学を構築したドラッカーの世界です。
そのおかげで私の生活も豊かになり快適になったのですから感謝しなければいけませんが、現在はいささかいきすぎているように思います。
話がそれましたが、ワクチンの話です。
ワクチンが過剰生産された理由は何でしょうか。
それで大きな利益を上げた人もいるでしょうが、それが一番の問題ではありません。
今の社会はトレードオフ社会ですから、それで何かが失われたことにこそ大きな問題があります。
それは何なのか。
それを忘れてはいけません。
八ッ場ダムで住民と前原大臣の話し合いが行われました。
住民が見失っているものがあるように思いますが、それもこのワクチン騒動と似ているような気がします。
情報が実体と離れてしまった社会の脆さを痛感します。
だからこそ自らの生活をしっかりとつくり、人や自然(時に病気も)とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
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