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2010/01/12

■「安全保障としての医療と介護」

鈴木厚さんが「安全保障としての医療と介護」(朝日新聞出版)しました。
早速読ませてもらいました。
私に、日本の医療制度に関心を持たせてくれたのが鈴木厚さんです。
鈴木さんの講演を聞かせてもらって、それまでの医療制度への誤解を反省したのです。
これに関しては、ホームページ(CWSコモンズ)の昔の記事に書かれているはずですが、同じ集まりで本田宏さんのお話もお聞きして、私にも何かできることがあるのではないかと思いました。
医療制度研究会に参加をお願いしたり、自分でもヒポクラテスの会を立ち上げたりしたのですが、持続できませんでした。
しかしその後、日本の医療制度はどんどん悪化していくような不安がありました。

妻の入院などを通して、いろいろと考えることがありましたが、同時に現場の医師や看護師の大変さも少し理解できるようになりました。
先日、テレビで兵庫県丹波の柏原小児病院のことを知りました。
地域の母親たちが医師や看護師と一緒になって病院を守っている話です。
感動しました。
もしご存じない方がいたら、ぜひネットで調べてください。
私が考える病院のイメージがそこにありました。
その話は簡単にではありますが、「安全保障としての医療と介護」にも紹介されています。

日本の医療をおかしくしてしまったのは、医師でも看護師でも患者でもありません。
たぶん厚生労働省とマスコミと財界だろうと思います。
何となく私はそう思っていたのですが、鈴木さんはこの本で見事なまでに同じようなことを明言しています。
このブログの時評もかなり独善的ですが、それ以上に鈴木さんは言い切っています。
オリックスの宮内さんやトヨタの奥田さんへの評価も胸がすくような切捨て方をしています。
私は、その2人は破廉恥な犯罪者と思い込んでいますが、この本を読むとあながちそれも独りよがりの偏見ではないかもしれないと思えるほどです。
まあ一人が二人になったところで、正当化されるわけではないのですが。
厚生労働省への批判も私とほぼ同じです。
厚生労働省官僚を犯罪者と言わずに、誰が犯罪者だと私は思っているのですが。
まだあります。
小泉純一郎は単にアメリカ財務省の手先だっただけだというくだりです。
まあその象徴が郵政民営化です。

とまあ、この本にはこのブログで書いてきたようなことがたくさん出てきます。
人は自分と同じ主張が書いてある本を読むと、その本が面白いと思います。
自分と同じ考えの本を読んでも、実は何の役にも立ちませんが、そこがまあ庶民の庶民たるところです。
というわけで、この本を推薦します。
まあ軽い本なので、書店で立ち読みしてもいいかと思いますが。

実はこの本の主張はもっと大きなものです。
医療や介護は、社会保障の問題ではなく安全保障の問題だと言うのです。
その主張に関しては実はあんまり説得力は感じませんでした。
私の読み方が悪かったのかもしれません。
困ったものです。

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