■村木厚子さんの反省
小沢事件での東京特捜部の「犯罪」と同じような事件は、繰り返し繰り返し行われているようです。
しかしみんな当事者にならなければ、それに気づきません。
障害者団体向け郵便制度悪用事件に絡み、逮捕された厚生労働省の村木厚子さんの事例はどうでしょうか。
あまりテレビでは取り上げられませんが、これもまた大阪地検特捜部の「犯罪」ではないかという声が少なくありません。
たとえば、市民メディアのJanJan newsの記事を読んでください。
私もあまり知らなかったのですが(なにしろ被疑者が厚生労働省の官僚だったので、興味を持ちませんでした)、あるメーリングリストで現状を知りました。
それからいろいろと調べてみました。
実に疑わしい話です。
被疑者が、でなくて、検察が、です。
私が関心を持ったのは、保釈された村木さんが1月22日に行った記者会見での次の言葉です。
「今までは、誰かが逮捕されたというニュースを見聞きすると『悪い人が捕まった』と感じていたが、今ではすべての『逮捕というニュース』を、これは間違いではないか、大丈夫か、と気に掛けるようになった」
詳しくは次のサイトを見てください。
プロップステーションの竹中ナミさんのブログです。
関連情報が集められています。
ちなみに、上記の言葉を紹介している記者は、「起訴された人=悪人」という決め付けがなくなるように願うと書いていますが、小沢事件に関しては、国民の9割近くが、見事にこの構図にはまっているわけです。
そんな国民に民主主義を語る資格はありません。
国民みんなが起訴されないと、この状況からは抜け出せないのでしょうか。
この事件の大阪地裁での公判傍聴記は、「村木厚子さんの裁判を見守り支援する部屋」のサイトで順次報告されています。
こうした事件は、氷山の一角でしかありません。
日本の検察の実態を、私たちはもっときちんと知るべきです。
そしてそれに迎合しているマスコミの現状も。
自分が罠にかけられてからでは遅いのです。
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