■節子への挽歌885:良い伴侶がいればこその良い仕事
節子
今日は大阪で、「孤独死対策」に取り組んでいる松本さんに会いました。
松本さんは私のホームページ(CWSコモンズ)には度々登場しますが、その熱意に引き込まれて、何か出来ることがあるはずだと思って、お付き合いしていますが、なかなか役立つ方策が思いつきません。
それで時々、大阪や東京でお会いして、話し合いをしているわけです。
一昨日、無縁社会のことを報道しているNHKのことを書きましたが、無縁死はともかく、孤独死を防止するためにNHKができることはたくさんあるように思います。
無縁の生を生きている人もそうですが、多くの独居老人はテレビにつながっているからです。
そんな努力は何もせずに、ただただ観察者として無縁社会を物語化するマスコミに、私はとても腹を立てているのです。
語るよりも、何か実際にできること考えてほしいものです。
そんなこともあって、今回、大阪に来る機会があったので松本さんにお会いしたのです。
松本さんのライフワークは「生活の安全」を守ることです。
松本さんは、松下幸之助さんの奥様のむめのさんから絶大なる信頼を得ていた人です。
そしてまた、むめのさんからたくさんのことを学んできた方です。
松本さんがおそらく一銭のお金にもならない「孤独死対策活動」に取り組んでいるのは、そのためなのです。
残念ながら「現代風の事業感覚」が不足しているために、持ち出しの生活を続けているはずです。
松本さんは明らかに「亭主関白」です。
奥様には私は一度しか会っていませんが、とてもいい方で、この奥様がいればこそ、松本さんは自らの信念に基づいて、納得できる人生を送れているのだと納得しました。
松本さんは、実に良い伴侶を得たわけです。
もっとも奥さんにとって松本さんが良い伴侶だったかどうかはわかりません。はい。
これは、以前、お2人と話をした後で、私と節子のことに重ねながら、感じたことでした。
つまり、節子は私には良い伴侶でしたが、私が節子にとって良い伴侶だったかどうかは確信がもてないということです。
節子が元気で、お2人に会う機会があったなら、おそらく奥さんとは気が合っただろうと思います。
松本さんには応援してくれる伴侶がいる。
それがとてもうらやましく、まあ応援しなくてもいいかと思いたくもなりますが、松本さんと話していると、やはり何かしなくてはとも思います。
さて何ができるでしょうか。
節子に相談したらヒントが見つかるかもしれないのですが。
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