■人はいつまでもつながっているのですね
「佐藤先生ですか。覚えていますか、新潟の加藤です」
電話に出ると突然に、訛りのある、そんな言葉が飛び込んできました。
不覚にもすぐに思い出せませんでしたが、たぶんあの時に会った人だなとわかりました。
講演で新潟を訪ねた日、それを主催した人の友人たちと夜を徹して話したことがあったのです。
もう20年ちかく昔の話です。
もちろんそれ以来、その人たちとは会ったことがありませんし、「加藤さん」のことも記憶にありません。
電話の加藤さんは、こう続けました。
あのとき、先生から波乱万丈の生活だね、と元気づけられました。その夜の私の言葉が加藤さんの記憶に残っていたようです。
おかげさまで、なんとかで(聞き取れませんでした)世界1になり、その本部まで招待されました。
何を話したのでしょうか。
それはともかく加藤さんは、その後、見事に成功したようです。
今度、いなかに1000坪の土地を買って、そこにイタリアンレストランを開きました。その言葉はちょっとうれしいです。
先生に、わざわざ来てくれとは言いませんが、お知らせしたくて電話しました。
パンフレットも送りたいのですが、住所を教えてくれませんか。
20年も前のことを覚えていてくれていて、電話までしてきてくれる。
一度会った人とのつながりは消えることがない、と私は思っていますが、こうしたことがあるととても元気がでてきます。
そういえば、今日もまた、10年以上会っていなかった友人からメールが突然来ました。
どうもこの挽歌を読んでくれているようです。
自分では気づかなくても、人のつながりは決して途切れることはないのです。
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