■起訴された時点で議員辞職するということの意味
石川議員の件で、自民党の大島幹事長は「自民党なら起訴の時点で(辞職)やむなしとなる」と記者団に述べたといいます。
これまでなら何となく読み流していたのですが、最近、私自身の感度がいささか過剰に作動しているせいか、この発言が気になりました。
検察に起訴されたら議員辞職。
これって少しおかしいような気がします。
それでは、国王ならぬ、検察に隷属した存在のような気がします。
自民党はそうした政党だったのだと改めて気づいた次第です。
国会議員は選挙という仕組みを通して、国民が選びました。
検察を担う検事は一つの職業でしかありません。
検事という仕事には社会性はありますが、実際にその使命を果たす個人としての検事は、国民が選んだ存在ではありません。
これまでもおかしな事件を起こした検事は決して少なくありません。
その偶然選ばれた存在でしかない検事が、取り立てて公開されているわけでもないプロセスを通して、国民が実際に汗をかいて選んだ議員を起訴したら、その罪の軽重にさえ関係なく、しかも裁判を受ける前に辞職するという論理は、どう考えてもおかしいでしょう。
それでは裁判などいりません。
私の感覚がおかしいのでしょうか。
そうなのでしょうね、きっと。
いやな世の中を生きているような気になってきました。
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