■世代間で争うのはよくないですよね
一昨日、子どもを産みやすい社会をテーマにした小さな集まりをやりました。
そこで、若い女性から私たち世代に突きつけられた質問が2つありました。
20年前までは、女性の社会進出を盛んにそそのかしていたのに、最近は同じ人たちが少子化が問題だと叫んでいる。そこに矛盾を感ずるが(女性が会社勤めを始めたので子どもを産みにくくなったと彼女は考えています)、女性の社会進出をどう考えているのか。
これが第1の質問です。
この質問には、私の個人的見解を答えさせてもらいました。
私は、女性の社会進出は産業界の労働力確保あるいは低賃金政策の一環であって、むしろ実態は「女性の社会からの隔離」だと考えて、当時(会社時代)から反対していた。
つまり、女性の社会進出と少子化対策は、いずれも産業振興策でしかなく、そこには「社会の視点」などはない。
参加している同世代の人にはたぶん異論があったでしょうが、それ以上は進みませんでした。
しかし、少子化担当大臣は所詮は経済産業省のお先棒かつぎでしかなく、男女共同参画などと言っている女性たちはもう少し勉強しろといいたいです。
彼女たちが社会を駄目にしてきているのですから。
第2の質問は、もっと厳しいものでした。
若い世代が子どもを産みにくいような社会をつくったのは、佐藤さんたちの世代でしょう。「家庭が大切だ」「地域社会の人のつながりが大切だ」などという前に、自分たちの責任をどう考えているのですか。
これには答が詰まりました。
せいぜい次のように話すのが精一杯でした。
私たち世代も自分たちのためにそうしてきたのではなく、子どもや孫の世代にためにがんばってきた。たしかに今となっては間違っていたことも見えてきたが、当時はみんな先が見えなかった。だからそれを反省して、自らの生き方を変えつつある人たちが出始めていることも知ってほしい。
だれが悪いということではなく、何が悪かったかを話し合って、世代を超えてみんなでもっと住み良い社会にしていくために、汗と知恵を出し合いたい。
その人は不満ながらも少しは納得して、世代間の争いにしてはいけないですね、と言ってくれました。
彼女とはこういう話をしたことはなかったのですが、若い世代がどう考えているのかを少しだけ理解できたような気がします。
私は毎月いくつかのサロンをやっていますが、もっともっと世代間の話しあいの場があるといいです。
みんなそういう場が必要だというのですが、言うだけではいけません。
いくらでもそういう場はつくれます。
どんどんつくっていきましょう。
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