« ■節子への挽歌934:セロトニン | トップページ | ■ゾーエとサブシステンス »

2010/03/25

■節子への挽歌935:夫唱婦随にして婦唱夫随

節子
早稲田の名誉教授の小林雅夫さんから「古代ローマのヒューマニズム」が贈られてきました。
小林さんと節子が会ったのは、2人とも病気を体験したからのことでした。
病気の後遺症で歩行も会話も不自由になった小林さんが、奥さんと一緒にオープンサロンに参加してくれたのです。
1回きりしか節子はお2人にはお会いしていませんが、とても強い印象を受けたようでした。
「夫唱婦随」などというと誤解されそうですが、良い意味でのそれを絵に描いたようなお2人でした。
わが家ほどではないかもしれませんが、小林ご夫妻もたぶん奥さんの方がしっかりしているようにお見かけしましたが、だからこそ「夫唱婦随」の見事さが感じられたのです。

夫婦は不思議なもので、外からの見え方と当事者同士の実態は往々にして逆転しています。
夫唱婦随とは同時に婦唱夫随でもありますから、実は唱随の主客は融通無碍に変化するというべきかもしれません。

節子にとっては、小林ご夫妻の関係は理想的に見えたようです。
私たちはまだそこまで行けずにいましたから。
もし節子が元気でいつづけてくれたなら、私たちも小林ご夫妻のようになれたかもしれません。
節子がいなくなってから、ご夫妻は湯島に訪ねてきてくれました。
とてもあったかいご夫妻です。

昨夜、本は一気に読ませてもらいました。
とても面白かったです。
ホームページのブックのコーナーに日曜日にアップします。

|

« ■節子への挽歌934:セロトニン | トップページ | ■ゾーエとサブシステンス »

妻への挽歌05」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌935:夫唱婦随にして婦唱夫随:

« ■節子への挽歌934:セロトニン | トップページ | ■ゾーエとサブシステンス »