■あばたもえくぼ
「あばたもえくぼ」とはよく言ったものです。
最近、鳩山政権が迷走しているとみんな言います。
鳩山首相のリーダーシップも問われています。
ところが、私は、そういう状況をむしろ、評価してしまう心境があるのです。
さまざまな意見を出しあい、迷いながら収斂していくのは、私には新しい組織行動のように思います。
みんなが勝手なことをいうことも、新しいリーダーシップのあり方ではないかなどと思ってしまうわけです。
いずれにしろ最後には首相が決めるわけですから、それまでは混乱するぐらいの議論があったほうがいいと思うわけです。
生方さんの時の話と違うではないかといわれるかもしれませんが、生方さんは具体的な問題での意見をいったのではなく、人事を批判したのが、私にはルール違反だと思います。
そこの違いは大切です。
といいながらも、私も長いこと生きていますので、従来のリーダーシップ論や意思決定論に傾きたくなることもあります。
普天間問題では、きっと鳩山さんは移設基調ではなく撤去基調でビジョン型の解決策を出すだろうと期待しているのですが、最近の動きは、いささか心配になります。
しかし、他ならぬ鳩山さんですから、もしかしたらと、今もって「あばたもえくぼ」に見えています。
間違った方向に突っ走るよりも、「迷走」と思われるようにうろうろするほうがいいような気もしますし、閣僚の意見が混乱するほうが問題が見えてきていいのではないかとも思います。
今が大きな変わり目であると考えれば、経済や政治の風景も大きく変わって見えてきます。
私にはマスコミの論調には、いつも反発を感じます。
まあ間違っているかどうかは、たぶんわからない話ですが。
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