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2010/04/28

■それでも鳩山さんや小沢さんを支持するのですか

知人から「今の状況でも佐藤さんは鳩山さんを信頼しているのか」と言われました。
もちろん、と応えましたが、正直ちょっと声が小さかったかもしれません。
昨日、検察審査会が小沢さんを起訴相当と結論しました。
今日また誰かから言われそうです。
「それでも小沢さんを支持しますか」と。

いささか気が重いですが、もちろん私は今もなお2人を支持しています。
彼らの果たした役割にはとても大きなものを感じています。
だからこそ2人とも執拗に追い落とされようとしているのだと思っています。
彼らが追い落とされたら誰が利益を得るかは明確だからです。

小沢さんの政策も政治手法も、私は共感できませんし、否定的です。
戦争ができる普通の国にしたいなどという発想は、私には論外です。
昔から好きな政治家ではなく、人気があったころにも否定的でした。
しかし、鳩山さんと小沢さんの組み合わせだからこそ、政権交替という明治政権以来の大挙が実現した、と思っています。
敗戦という大事件にもかかわらず変わらなかった政権交替が実現したのです。
それは2人の大志のおかげです。
「大志」というのはちょっと言いすぎかもしれませんが、賛成するかどうかは別にしてビジョンがあります。
ちなみに田中角栄もビジョン(大志)があった政治家だと思いますので、私は今でも嫌いになれません。
もちろん彼の日本列島改造論の内容は賛成しませんが。

そうした「大志」に比べれば、2人にかけられているお金の嫌疑は、瑣末な問題に思えます。
ビジョンのない人には「問題の軽重」の比較ができませんから、自分のわかることにしか反応しません。
スーパーの商品が1円安いかどうかには反応できるのに、大きな金額の問題は理解できずに損をしてしまう「愚かしい主婦」と同じです。
詳しく話さないと誤解されそうですが、詳しく説明しても理解されないでしょう。
自分がお金にまみれているくせに、何が「カネと政治」だと考えるわけです。
ここでたとえている「愚かしい主婦」、そして「お金にまみれている自分」とは、私も含めた、そしてもちろんこの時評を読んでいる読者も含めた、国民のことです。
そうした「愚かしい国民」が検察審査会を構成しているのです。

古代ギリシアの陶片追放を思い出します。
そうして古代ギリシアは滅びました。

私なら親の遺産をもらったら豪遊し、ほどほどの実績と財産ができたら国政から外れて自治体の首長になったり大学教授になったり政治評論家になったりするでしょう。
「愚かしい国民」のために苦労などしたくないです。
それだけでも、私は2人を尊敬しているのです。

どこか間違っているような気がしないでもないですが、何しろ私もまた「愚かしい国民」すから、それは仕方がないのです。
しかしこれでまた政権交替は失速するかも知れません。
笑っているのは誰でしょうか。

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コメント

 4月30日(金)の会合に行けば良かったかな? と思いつつ、出かける前なので簡単にコメントします。
 私もどちらを選ぶかと問われれば、鳩山・小沢体制を支持します。それは、いろいろ問題点はあるにせよ、
 第1に、旧自民党政権時代の政策より「国民生活が第1」「普天間県外/国外移動」「CO225%削減」の方がまだまし、
 第2に、自民党や旧自民党の人々の天に唾する姿が恥ずかしくて仕方がない、と思うからです。
 また官房機密費でうまい飯をたらふく食べた方々に、政治とカネの問題を指摘されたくはないとも思うのです。

投稿: 清水正道 | 2010/05/01 17:02

清水さん
まったく同感です。
これほど意見が合ったことはかつてないほどに共感します。
本当にそうですよね。
しかし、少しこの先が心配ですね。

投稿: 佐藤修 | 2010/05/03 06:34

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