■節子への挽歌944:さくら
東京はこの週末が桜の花が満開です。
ユカも友人とお花見に行きました。
私も何人かからお誘いを受けましたが、まだその気にはなれません。
昨年、ついつい断れずに花見に出かけてしまいましたが、さくらの花を見ることができませんでした。
友人は笑いますが、まあそんなものなのです。
なにしろ節子は桜が大好きでしたから、桜にまつわる思い出が多すぎるのです。
友人が近くの桜の見事な写真を送ってくれました。
プリントアウトして、節子にも供えました。
節子もきっと喜んでいるでしょう。
これもまた笑われそうですが、まあそんなものなのです。
節子がいた時に見た桜と、いなくなってからの桜が、こんなにも違うのは驚くばかりです。
以前は、私の心身を癒してくれていた桜が、いまは私の心身のエネルギーを吸い取ります。
桜を見ると、きれいだなと思う反面、心が痛みます。
早く桜の季節が終わればいいなどとさえ、思いがちです。
なかなかわかってはもらえないでしょうが、まあそんなものなのです。
景色は、人の心を変えてくれますが、
人の心が景色を変えてしまうこともあるのです。
| 固定リンク
「妻への挽歌05」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌1000:パッセンジャーズ(2010.05.29)
- ■節子への挽歌999:新緑(2010.05.29)
- ■節子への挽歌998:花の季節(2010.05.27)
- ■節子への挽歌997:「解けない問題」(2010.05.26)
コメント