■政治家の誠実さ
普天間移設問題をめぐり、「鹿児島市内で平野官房長官と会ってほしい」という政府からの要請を、伊仙町の大久町長は断りました。
新聞によれば、同島で開かれた反対集会に約1万5000人が集まったことを挙げ、「決定的な民意だ。協議の余地はない」と返答。平野長官については、3月末に3町長が上京し、長官と面会した時のことを引き合いに出し、「私たちがせっかく行ったのに『徳之島の〈と〉と言ったこともない』と(言われた)。そんな不誠実な方に会う気は全くない」と不信感をぶつけたそうです(読売新聞)。
この言葉に出てくる「不誠実な方」という言葉に共感を持ちました。
これまでもそうですが、平野官房長官の不誠実さは度を越していると思います。
平野さんは私の知人の友人だそうなので、あまり言いたくはないのですが、この人のおかげで鳩山政権はおかしくなってきているように思います。
私が感じていたのも、誠実さの欠如です。
人にとって大切なことは何かと問われれば、私は「誠実さ」をあげるでしょう。
誠実というのもわかりにくい言葉ですが、私の場合は、「嘘をつかない」と理解しています。
政治家には狡猾さが必要だと言いう人もいます。
時に嘘をいわないといけないこともあるという人もいます。
しかし政治家は政治家である前に人でなければいけません。
外交上、言えないこともあるという人もいます。
しかし、言わないことと嘘をつくこととはまったく違います。
もっと正確にいえば、言わないことはある意味での情報発信をしています。
それを受け手が勘違いしてしまえば、結果的に嘘を言ったことにもなりかねませんが、もし誠実な人であれば、相手に勘違いさせるような沈黙はしないでしょう。
それが「誠実」と言うことだと思います。
政治は信頼があってこそ成り立ちます。
経営もそうです。
さまざまな人たちの生活に大きな影響を与える権限を託された人は、何よりも誠実でなければいけません。
そうでなければだれも信頼しないでしょう。
しかし、最近の政治家も経営者もあまりに不誠実です。
ところで、「友愛」と「誠実」はどうつながるのでしょうか。
私にとっては、同義語なのです。
だからこそ平野官房長官の不誠実さは残念です。
誠実に対応していけば、おそらくすべての問題は落ち着くところに落ち着くのですが。
平野さんはきっと悪い組織環境で育ってきたのでしょう。
鳩山さんとはあまりに違います。
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