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2010/04/17

■節子への挽歌958:ペレの涙

節子
朝起きたら隣家の屋根が雪で白くなっていました。
4月に雪。地球は温暖化ではなく寒冷化が進んでいるという説もあるのですが、いずれにしろ最近の気候は不安定です。
不安定なのは気候だけではありません。
アイスランドの氷河の火山が噴火し、その火山灰が欧州各地を覆い、主要空港の閉鎖や飛行禁止措置が出されています。
ちょっとした噴火でこれだけの影響を受けるのですから、やはり人間のやっていることの小ささを感じます。

火山といえば思い出すのがハワイのキラウェアです。
キラウェアについては以前も書きましたが、実は3日前になぜか「ペレの涙」を思い出したのです。
挽歌を書こうと思いパソコンに向かった途端に思い出したのが、ペレの涙です。
でもその後に続く言葉が出てきませんでした。

ペレの涙はキラウェアの火口周辺に散在しているガラス状になった火山弾の破片です。
その名前がとても印象的で、私も節子もすぐに覚えました。

ペレは、炎や稲妻などを司る女神だそうです。
大地から生まれたペレは、美しいが負けず嫌いで気性の激しい女神です。
ポリネシアの神話によれば、火山を求めて、ハワイ諸島を渡り歩き、最終的にはハワイ島のキラウェア火山の火口に住んだそうです。
キラウェアの噴火は彼女の怒りで、溶岩はその一部だと言われています。
火山が噴火すると、ハワイの人は「ペレが怒っている」というそうです。

節子と一緒にキラウェアに行った時に、ペレの涙をこっそり拾ってきてしまいましたがそうすると祟りがあると言われています。
節子と切り離されたのは、ペレの怒りでしょうか。
そのペレの涙は、わが家のどこかにあるはずですが、節子との思い出のあるものにはいまだあまり手をつけたくないため、そのままです。
やはり悪いことをしてはいけません。

雪はまだ降っています。
今年の寒さは節子がいないせいではないかと一度思ったことがあるのですが、これは節子の涙でしょうか

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