■事業仕分けへの違和感と期待
事業仕分けがまた始まりました。
とても良い活動だと思いますが、違和感は「仕分け人」の選び方と「評価者」です。
まず「仕分け人」ですが、官選ですから私の感覚では、みんな同じ土俵の上の人です。
同じという意味は、「権威に生きている人たち」という意味です。
これについては書き出すとどこに向かうかわからないので差し控えます。
評価者ですが、仕分け人と評価者が同じところに違和感があります。
それでは評価の正当性に説得力がありません。
ノーベル賞受賞者たちが権威をかさにきていい加減な異論を捉えただけで腰砕けになるようではどうしようもありません。
そして仕分け結果と実行とはかなり乖離が生まれましたが、これも評価に正統性がないためです。
仕分け人は問題をできるだけわかりやすく「見える化」し、その上で、評価を公募したらどうでしょうか。
その中に、当該事業に関わる人たち(組織であればその成員や関係者)の評価も集めたらいいのではないかと思います。
つまり仕分け作業を公開するのではなく(それだけではパフォーマンスになりやすいです)、その結果を公開し、税金の負担者である納税者に評価させるということです。
技術的に難しいという人がいるかもしれませんが、おそらく簡単な仕組みをつくれるはずです。
そのためにこそITは活用されるべきです。
いずれにしろ大切なのは、行政の透明化です。
それが仕組みとして行き渡れば、無駄はなくなっていくでしょう。
消費税(ちなみに私は消費税大増税論者ですが)などなくても十分にやっていけるはずです。
その点で、この活動は画期的です。
さらにこの制度が形式的なものにならなかったのは、枝野さんと蓮紡さんのおかげではないかと思います。
この2人のおかげで、私は政治家への僅かな期待を持続させています。
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