■節子への挽歌976:困った時の節子頼み
節子
今日はいささか疲労困憊していて、挽歌を書く気力がありません。
連休で遊びつかれたわけではありません。
連休にはあまり出かけることなく、自宅でゆったりしているのが、節子がいた頃からのわが家の文化でした。
今年も同じように、ゆったりと自宅で過ごしました。
にもかかわらず、疲労困憊しているのには理由があります。
連休前にやるべき約束をさぼっていて、連休に持ち越していた仕事を今日のお昼後から始めたのです。
それが実はかなり難物だとわかったのです。
しかも思っていたのと内容が違っていたのです。
頭を絞ってもいい構想が出てきません。
こういう時には節子と気分転換に近場に出かけるのが以前の打開策でしたが、気分転換しようにも一人ではなかなか難しいです。
困ったものです。
まあ気分転換に挽歌でも書こうと思って書き出したのですが、書くことが浮かんできません。
動機が不純なためでしょうか。
ますます頭が疲れます。完全に袋小路に入って煮詰まってしまいそうです。
私が根をつめて袋小路に入ってしまうと、節子はいつもその固まってしまった発想を解きほぐしてくれました。
内容的に相談に応じてくれるのではなく、頭を揉んでくれたのです。
それもちょっとだけでしたが、なぜかそれが効果をあったのです。
そして甘いお菓子を出してくれました。
お菓子がなければ作ってくれました。
娘も時々お菓子は作ってくれますが、頭は揉んではくれません。
それに残念ながら私の疲労をシェアできるのは節子だけなのです。
とまあ、そんな愚痴をこぼしても事態は改善されません。
今日はお風呂に入って寝ることにしましょう。
もしかしたら夢に節子が出てきて、明朝には発想が開けるかもしれません。
節子さん
頼みますよ。
何しろ締め切りはもう過ぎているのですから。
困った時の節子頼みに、かけるしかありません。
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