■風景を見る立地点
一昨日の続きです。
最近、普天間基地問題に関してメーリングリストでさまざまな議論があります。
マスコミでの報道はその一つの側面を伝えているだけですが、メーリングリストでの議論は考えさせられるものが少なくありません。
様々な意見を読めば読むほど混乱しかねません。
私自身はこの問題は極めてシンプルに捉えています。
国家の本質が見えているだけの話です。
問題の捉え方が「移設」である限り、解けない問題です。
ですから「移設」を「撤去」へと、問題を変えなければいけません。
そして変えれば、いとも簡単に問題は解けるように思います。
問題を変えるためには、これも簡単な話で、「安保条約10条」に従えばいいだけです。
鳩山さんは、そうすると思っていましたが、そうしませんでした。
意外でした。
それはともかく、問題はその人が立つ場所によって決まります。
先週のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で、見る立場を変えたら評価はまったく変わることが繰り返し述べられていました。
その通りです。
龍馬は他の多くの人と違ったところから世界を見ていたのでしょう。
この20年、日本の企業は「ノーロングターム」の波が覆っていました。
だれも長期的に問題を考えようとしませんでした。
この20年だけではないかもしれませんが、とりわけこの20年はみんな目先しか見ませんでした。
ですから世界を見る位置をどんどん変えてきたのです。
その結果、時間的にも空間的にも、近視眼的な世界しか見えなくなってしまったようです。
最近の若者は海外に行きたいと思わないそうです。
外資系の企業に入社したにも関わらず海外勤務を希望しないのだそうです。
そのことに日本の今の状況が象徴されているのかもしれません。
立地点を変えると世界はまったく違って見えてきます。
そして生き方も必ず変わっていくはずです。
私の時間軸や空間軸は、いささか逸脱しているかもしれませんが。
何しろ彼岸も見えてしまうのですから。
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