■「私はカメルーン人である前にアフリカ人です」
ワールドカップが近づいていますが、テレビでカメルーンのサミュエル・エトー選手のことを知りました。
そこでエトー選手が語っていた言葉が、タイトルの言葉です。
私はサッカーにあまり興味がないので、エトー選手のことも知りませんでしたが、その言葉が心に響きました。
エトー選手は、「アフリカの人たちに希望を与えることが私の夢だ」とも語っていました。
「私はカメルーン人である前にアフリカ人です」
私だったら、なんといえるでしょうか。
「私は日本人である前に・・・・」
言葉が出てきません。
自分の世界の狭さと立っているところの曖昧さを認識せざるを得ません。
企業のグローバル人材をテーマにした委員会で、ある企業の人事部長が、グローバル人材になるには(意識において)「国籍」を捨てることが大切、と話していたことを思い出しました。
国籍を超えるか、国籍を無くすかは、まったく発想の起点とビジョンが違います。
エトー選手は、アフリカ人であると共にカメルーン人です。
しかし国籍を無くした人には戻るところはありません。
ビジネスパーソンであれば、ビジネスの歯車になるしかありません。
極端にいえば、生活を失うことかもしれません。
エトー選手は、カメルーンの子どもたちのために毎年1億円の寄付をして、サッカーを広げる活動をしているそうです。
お金の活かし方に関しても学ぶことが少なくありません。
毎年1億円以上の報酬を得ている企業の経営者の人たちがうらやましいです。
いろんなことが出来るのですから。
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