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2010/06/07

■制度に合わせた自己規制の中で生きるのは退屈ではないですか

昨日、介護保険関係のシンポジウムに参加させてもらいました。
昨年、介護保険のケアプランを自己作成する動きがどのくらい広がっているかの調査に少し関わらせてもらったのですが、その成果の発表会を兼ねたものです。
いろいろとみなさんのお話を聴いていて、どうしてみんな「制度」を前提に考えてしまうのだろうかと不思議に思っていました。
これはなにも今回に限ったことではありません。

制度はみんなが生きやすいようにするための道具です。
主役は人間、それも最も利害関係の深い人のはずです。
そうした「当事者」が、使い込むのが制度です。
にもかかわらず、みんな制度に使われているような気がします。
それが楽なのかもしれませんが、それは「人間」の生き方ではありません。
制度は使ってこそ、価値があります。
使いにくい制度はどこかで間違っているだけの話です。
しかし制度を使いにくくすれば、経済は発展します。
その制度を使いこなすための「仕事」(職業、専門家)が必要になるからです。
世の中の「専門家」の多くは、そうした「寄生的存在」です。
社会には不要な存在ですが、そうした種族に限って「先生」と言われて大きな顔をしています。
内容がないので、「先生」と言う呼称にしがみついているのでしょう。

ただハーバーマスのように、制度をつくる過程で社会統合は進み、その組織もしくは社会の質が高まるという意見もあります。
私もそうした意見に賛成で、だからこそ、私の生きる姿勢や仕事の姿勢はすべて「共創」を重視しています。
結果にはあまり興味はないのです。
プロセスにこそ本当の成果があるからです。

言い方を変えると、制度の価値は、その修正可能性にあります。
制度は再帰的に動いています。
しかし多くの人はそうは考えません。
一度形になった制度は「守らなければいけないもの」になってしまうのです。
さらに悪いことには、制度の余白さえも過剰に読み取って自己規制するのです。

この「制度」に、「上司」や「権威」を置き換えてもいいでしょう。
いわゆる「上司の意向を慮って」などというおかしなことが起こり出すのです。

制度はいったい何のためにあるのか。
このブログには「アウトカム」という検索ワードでたどりつく人が毎日数人います。
アウトカムの視点で、制度は常に読み直し組み替えていかねばいけません。
そうすれば、制度を守ることと制度を活かすことの違いに気づくはずです。

制度は壊すことによって生きてくるのです。
制度の呪縛から自由になると、世界は違ってきます。


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