■節子への挽歌1028:黒岩さんのトークショー
節子
黒岩さんのトークショーに参加しました。
会場はあふれるばかりの人でした。
節子の知っている人たちも何人かいました。
黒岩さんは、節子と一緒にやっていた湯島のオープンサロンの常連の一人でした。
いつも節子が、その話を楽しみにしていた一人でもありました。
その黒岩さんから衝撃的なメールが届いたのが、昨年の12月でした。
すい臓がんが発見されたのです。
まさに大きく飛躍する直前でした。
毎朝、節子の前で祈りました。
黒岩さんは自分のブログですべてを書いていますが、抗がん治療を受けながら執筆活動をしています。
それも中途半端ではない執筆活動です。
その黒岩さんの応援団もできました。
みんな黒岩さんの人柄と黒岩さんの作品(未来の作品も含めて)を愛しているのです。
だから自然と応援団が生まれたのです。
トークショーが始まる前に、楽屋に勝手に入ってしまいました。
病気が発見されて以来、初めてでしたが、まったく変わらずに笑みを満面に浮かべていました。
トークショーは岡崎武志さん(古本ライター)との対談形式でしたが、2時間があっという間だったほど面白い内容でした。
これまで知らなかった黒岩さんのことも知りました。
終わった後、黒岩さんのお母さんにお会いしました。
いろいろと伝わってくるものがありました。
節子と一緒だったらどんなによかっただろうかと思いました。
石本さんに同行を頼んでいたのですが、会場の入り口で藤本さんや藤原さんに会いました。
相変わらず、一人で何かに参加するのが不得手なのです。
黒岩さんへの花束も、石本さんに買ってきてもらいました。
やはり節子がいないと半人前なのです。
黒岩さんの「古書の森 逍遥」をもらいました。
帰りの電車でざっと読みました。
不覚にも涙が出てしまいました。
いろんなことを思い出してしまったのです。
なぜ、それを語り合う節子がいないのか、どうも現実を受け容れられないおかしな気分です。
トークショーは、間違いなく、節子と一緒に聴いていた気分でしたが。
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