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2010/06/12

■節子への挽歌1014:火の花

節子
今日は、節子が好きな花の話です。

プロテアという花はおそらく節子は知らないでしょう。
先週、テレビで世界遺産を観ていたら、出てきた花です。
その番組の説明ではこうです。

山火事で起きる炎の熱で、その花は初めて殻を開き、種子を大地に落とします。
しかもその種子は綿毛に包まれているので、風に乗って遠くまで飛来するそうです。
そして山火事で堆積された草木の灰を養分にして大きく育ち、大地に茂っていくのです。
火の鳥、ならぬ、火の花です。
全てを焼き尽くした後に、力強く生まれる生命を託されているわけです。
自然は、実にさまざまな役割を用意し、それを担う存在を生み出しています。

プロテアは、ギリシャ神話に登場する、自分の意志でその姿を自由に変えられる神プロテウスに由来するそうです。
私は、その番組を見ながら、ついつい「火の鳥」。そこからプロメテウスを想起してしまったのですが、調べてみたらプロテウスが由来でした。
プロテウスは海神ですので、何だかピンときません。
プロテアではなく、プロメテという名前だととてもすっきりするのですが。

まあそれはともかく、このプロメテは今日からワールドカップが始まる、南アフリカ共和国の国花なのだそうです。

山が燃え、そこから新しい花がまた芽生えていく。
生命の営みは、そういうふうに、滅びては蘇り、蘇っては滅びてきたのです。
滅びと蘇りは、コインの裏表でしかありません。

生命の営みはまた、生命のつながりを意味しています。
節子との別れは、節子との新しい出会いを意味しているのかもしれません。
過酷な条件を活かしていくプロメテの花を、どこかで見つけてきたくなりました。

節子
彼岸にはプロメテは咲いていますか。

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