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2010/06/03

■節子への挽歌1005:2倍楽しめた節子との旅

節子
節子がいなくなったので、もう2度と海外には行くまいと決めていました。
それでパスポートの更新もせずにいたのですが、海外に出かけようと思いだし、今日、旅券を申請に行ってきました。
窓口で順番を待ちながら、期限切れの旅券を見たら、1997年の7月にイランに行く時に更新した旅券でした。
あれからもう13年経ちました。
長い間、海外には行っていないことに気づきました。

イランに出かける時も節子はあまり体調が良くなかったのですが、イランが観光客を受けいれることになったので、行ける時に行こうと思いきって出かけたのです。
それが私たちの最後の海外旅行になりました。
帰国後、同居していた私の母親の調子があまりよくなく、その介護から解放されたら、節子自身の病が発見されてしまったために、それ以来、海外には行けなくなりました。

イランの旅行は、たぶん私よりも節子が楽しんだように思います。
節子は、いつも旅行の現地の現実を楽しみました。
それに同行した人と仲良くなるのです。

私は現地に記憶されている歴史に圧倒されてしまい、いつも実際の現場をほとんど覚えられないのです。
それにエジプトと同じで、ペルシアはあまりに刺激が大きくて、消化できませんでした。
特にペルセポリスに立った時は、夢のようであまり現実感がありませんでした。
クセルクセスに接見する諸国の王のざわめきが聞えてくるようでした。

節子は歴史にはあまり興味はなく、遺跡はただの遺跡として楽しむのですが、私は中途半端に思いがあるために、あまりにうれしくて、見るべきところをきちんと見ないで後で後悔するタイプなのです。
しかしやはりペルセポリスは感激しました。
もっとも節子はさほど感激することもなく、むしろシラーズの美しさに感激していたようです。
同じ風景を見ても、私と節子の見る風景は違っていたようです。
でも相手が感激すれば、それだけでお互いにうれしくなったのも事実です。
ですから2人の旅行は、いつも2倍楽しめたのです。

まあそれはそれとして、今回は旅行ではありません。
韓国にいる佐々木さんがある集まりに来ないかと誘ってくれたのです。
まだ決めてはいないのですが、どうしようか迷っています。
最近気弱になっていて、一人で成田に行く気力が出ないのです。
節子と一緒ならあんなに楽しかった成田も、一人となると何かとても遠くに感じます。

まだ決断できずにいます。
困ったものです。

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