■節子への挽歌1007:農園復活
節子
久しぶりに下の農園に行ってきました。
節子がいなくなってから荒れていた家庭農園の雑草を抜き、耕しなおしました。
そしてキュウリとトマトとナスを植えました。
娘たちも手伝ってくれました。
というよりも、主役は彼女たちでしたが。
節子は土いじりが好きでした。
私も嫌いではないのですが、どうも続かないのです。
それにやり方が大雑把過ぎて、急いでやりすぎてすぐに疲れてダメになるのです。
節子はゆっくりと長く続けられました。
それにきちんと準備をしてからはじめました。
私は思いつきで準備もあまりせずに、ともかく適当にやるタイプでした。
私と節子は何をやるにも取り組み方は違っていました。
しかしなぜかうまくいきました。
お互いの違いを受け止めながら、それぞれお互いのやり方も大事にしていたからかもしれません。
農園の半分は花畑になっていました。
道沿いでしたので、道を散歩する人がいつもきれいですね、と作業をしていると声をかけてくれました。
ところが今は荒れ放題です。
主人を亡くすと土地もまた荒れていくのです。
もう野菜作りはやめようかと思ったこともあるのですが、ともかく節子が関わったところはできるだけそのまま持続したいと思っていました。
しかし、荒れ放題のままではみなさんにも迷惑がかかります。
今年は少しずつ整理し、迷惑がかからない程度にきれいにしていこうと思います。
まあ節子がやっていたほどにはならないですが。
家の周りの花木の手入れですら、十分でなく、どんどん枯れているのですから、いささか無謀な計画ですが、まあともかくやることしました。
そういえば、ちょうど今日、時評編で「できないことをやろうという姿勢」を書いたところです。
がんばって農園からの収穫をお裾分けすることを目指そうと思います。
さてさて、どうなりますか。
節子がいないと、どうも半人前もがんばれない自分に最近あきれています。
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