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2010/07/01

■10%引きの日に商品を買うことは正しいことか

ホームページの週間報告に書いたのですが(アップは来週ですが)、わが家の近くのスーパーは、毎週木曜日は全品10%引きの特売日です。
私は、お金はできるだけ使わない生き方を目指していますので、できれば10%引きの日に買おうと思うわけですが、それは果たして正しい判断かどうか、それが今日の問題です。

たしかに10%安く買うとそのことだけでは出費は少なくなります。
では10%引きでない日に買う場合はどうなのか。
もしかしたら10%高く買っていることになるのではないか。
基準を変えると事態はまったく別に見えてきます。

まあそれはいいとして、誰もが10%の日に買物にこられるとは限りません。
勤めている人は無理でしょうし、買いだめできない人も無理でしょう。
だとしたら、これは顧客を差別していることになります。
これはおかしいことではないかという気がするのです。
ネット販売では良くあることですが、仕組みがよくわからないので、良く知っている人に比べて10%くらい購入価格に差が出ることはよくあります。
そういえば、大阪のホテルがすごく安く予約できたと思っていたら、同じホテルに泊まった友人たちは私よりも2割以上安かったのです。
得をしたのか損をしたのわかりませんが、なんだかそのホテルに騙されたようで、私はもうそこは利用しないことにしました。

顧客を差別するような店は私には好きになれません。
そのくせ、10%引きの日にそのスーパーに行くのは矛盾しています。
お金をあまり持っていない人が、安売りを探すのは仕方がありませんが、しかしもしかしたらそれこそが自分の首を絞めているのかもしれません。
そしてそれこそが、格差社会につながる道かもしれません。

問題を少し変えましょう。
みんなが10%引きの日に買うようになったらどうなるでしょうか。
そのお店の収益は低下し、結局は商品全体の販売価格を上げざるを得なくなるでしょう。
あるいはお店がつぶれてしまうかもしれません。
そうやって、私たちは近くの商店街をつぶしてきたのかもしれません。

いささか考えすぎだといわれそうですが、そろそろそういうことを考えていかなければいけない時代になったのではないか。
今日は、そのお店の10%引きの日です。
さてどうすべきか。
瑣末な悩みに見えますが、格差社会にまでつながるのですから、おろそかにはできません。
いやはや、人生には悩みが多いです。

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