■若者たちの発言
人の発言に対する私の評価基準は、「経験の量」と「これから先、そこで生きていく時間の量」です。
知識の量はプラスにもマイナスにも働きますから、評価の対象にはなりません。
経験量と残された時間量は、基本的に反比例します。
経験量は、これまで過ごした時間量に比例する傾向はありますが、必ずしも一致はしません。
そこで重要なのは、どういう時間を過ごしてきたかです。
もちろん同じように、先行きの時間量も、どういう時間を過ごそうとしているかに影響されるでしょうが、それは問いません。
先の時間がどう展開するかは、本人も含めて、誰にもわからないからです。
この方程式の元に、私は人の発言を受け止めますので、
極めて大雑把に言えば、一般的には若い人の意見ほど、重要視するということになります。
経験などは、なかなか見えませんし、見えるような人の見える情報が正しいかどうかはいたって疑問だからです。
直接会って話をすれば、ほぼこれまでの生き方がわかるのではないかと思っていた時期もありますが、間違ったことは少なくありません。
ですから、先行きの時間量が、私にとっては最大の評価基準になりがちです。
というわけで、若い人の発言に心動かされることが少なくありません。
相撲協会騒動に関して、貴乃花が琴光喜の解雇反対と理事辞任を申し出たと聴いた時には、やっとそういう理事が出てきたかと思いました。
しかし、私のような受け止め方は例外のようでしたし、貴乃花も辞任を撤回しました。
しかし、今回の事件で辞めるべきは理事長初め理事及び役員全員であって、琴光喜ではないだろうと思う私には、貴乃花の言動にはとても共感します。
それにしても相変わらず責任意識の皆無な理事長以下の理事には呆れます。
何が相撲道だと思います。
自らを正せない人に「道」を説く資格はありません。
昨日の白鴎の発言にも共感します。
NHKの放送中止は何の意味があるのでしょうか。
NHKもまた相撲を私物化しているとしか言いようがありません。
相撲界に巣食っていた企業や政治家と、いわゆる「反社会的組織」とどこが違うのか、私にはあまり理解できていませんが、「悪いのはあなたたちだ」と私は言いたいです。
「感動した」などと言っていた小泉前首相のおかしさが思い出されます。
いまはどう思っているのでしょうか。
11日は選挙です。
若者たちの発言がなぜか私には聞えてきません。
党首の話し合いなどいう茶番劇よりも、若い政治家たちの話を聴きたいのですが、私の努力不足か耳に届いてきません。
党首にも届いていないのかもしれません。
しかし、未来をつくっていくのは若者です。
年寄りは未来を壊すことはあっても、創りはしません。
私も注意しなければいけません。
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