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2010/07/07

■汗した人の報われ方

ちょっと重いニュースが、私の周りでも最近少なくありません。
昨日もちょっと気が重くなるはがきが届きました。
あるNPOの理事長だった人からの、NPO法人解散と理事長辞任の通知です。
私よりも少し年上の女性の方ですが、とても誠実に、しかも精力的に活動されていた方です。
ある集まりでお会いしたのが縁で、あるとき相談にやってきました。
テーマはとても共感できるものでしたが、私とは少し考えや進め方が違いました。
それに、彼女を応援している著名な方たちを見て、私の出番ではないだろうと感じました。
しかし、それはそれとして、その時にはささやかに協力させてもらいました。
一昨年また相談がありました。
私自身あまり元気のない時期でしたが、彼女の熱意にほだされて、協力させてもらいました。
その時にいろいろとお話を聴き、あまりに大きな負担をお一人で引き受けているように感じました。
お聴きすると細かな事務作業までご自身でやられているようでした。
財政的にも大変そうでした。

そしてNPO解散の通知。
ハガキには、自宅を売却して引っ越したとありました。
NPO活動で生じた赤字を清算されるためにご自宅を売却されたのかもしれないと思いました。
財務管理できるスタッフがいたという話は一度も聴いたことはありませんし、もしかしたら私財を投入しての活動だったのかもしれません。
責任感の強い方でしたから、その可能性がゼロではありません。

実は、NPOに誠実に取り組んでいる方が自宅を失ったという話は初めてではないのです。
それに、今日も私財を投入して活動されてきた人と、まさにお会いしてきたところです。
いろいろ問題はないわけではありませんが、それぞれに誠実に取り組んできた方たちです。
そういう人たちが、自宅まで失うという話は、やはり寂しさを感じます。
自宅を失っても、それ以上のものを得ているという考えもできるでしょう。
でも、何だかとても辛いです。
でも、たぶん彼女はきっと今も幸せでしょう。
そんな気もします。
辛いなどと思うのは、私の小賢しさのためでしょう。

社会のための活動で、みずからの生命までをも失った宮沢賢治は、こう書いています。

ひでりのときは なみだをながし さむさのなつは おろおろ あるき
みんなに でくのぼうとよばれ ほめられもせず くにもされず
そういうものに わたしはなりたい

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