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2010/07/04

■大切なこと

日本相撲協会の処分がどうも気になります。
自発的に申し出たら注意ですませると言っていたにもかかわらず、これほどの厳罰とは、やはり「卑劣な行為」だと思えてなりません。
信頼関係が壊れてしまえば、その後の秩序は維持できません。
日本相撲協会はもはや「死に体」になったというべきでしょう。
いっそ収益目当ての興行団体になったほうがいいように思います。
実態は、すでにそうなっているのですから。

もう10年近い前の調査ですが、学生に「日本の社会では注意しないと誰かに利用されると思いますか」と訊いたところ、なんと8割の人がそう思うと答えたそうです。
日本では「信頼関係」は消えうせて、疑心暗鬼が横行しているともいえる調査結果です。
こうした状況を創ったのは、いうまでもなく私たち自身です。
知らない人に声をかけられても応じてはいけないと教え込んだのは、「子ども思い」の教育熱心な大人たちでした。
人を騙しても勝ち抜けと教えたのも、私たちです。
私たちが目指した社会が実現したわけですが、私にはどうも違和感があります。
もちろん、私は自分の娘たちにはそんなことは教えていません。
見ず知らずの人にも挨拶し、勝ち負けなどこだわるなと、私自身の言動で示してきました。

今回の事件は、とても後味が悪いですが、それは「問題の設定」が間違っているからです。
それと同時に、嘘が横行しているからです。
社民党の福島代表が「言葉の大切さ」を盛んに発言していますが、一度、口に出した言葉を守らない場合は、それなりの覚悟と行動が必要です。
そうしないと、これからますます嘘がはびこるでしょうし、言葉の規範性がなくなっていきます。
その意味では、鳩山前首相の罪は重いです。
彼はおそらく次の選挙には出ないでしょうが、首相辞任と同時に議員辞職するべきでした。
そして、なぜ普天間問題が切り崩せなかったかを公開すべきでした。
もしそうしたら、歴史は間違いなく変わったでしょう。

言葉から真実を奪うと社会は間違いなく壊れます。
いま日本の社会がおかしくなっているのは、「言葉」を大事にしなくなったからです。
私の周りでも、言葉を粗末に使う人が増えました。
私自身も気をつけなくてはいけません。

守れない言葉は口に出してはいけません。
口にした以上は、きちんと責任を持たねばいけません。
人の価値は、それで決まってきます。
私は、友人知人が話した言葉は基本的に忘れません。
問題は、自分が話した言葉を忘れてしまうことです。
私の、人としての価値もたいしたことはないということです。
しかし、人生も残り少なくなってきたので、これからは忘れないようにしようと思っています。
これ以上、老人性痴呆が進まなければいいのですが。

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