■節子への挽歌1039:大雨の七夕
節子
七夕です。
年に一度であれ、会うことのできる織姫と彦星は私にはとてもうらやましい存在です。
会えることが確実であれば、たとえ100万年でも待てるでしょう。
1年などというのは、ほんの一瞬なのです。
私などはもう3年近く、節子に会えていないのです。
もっとも今日は天気が悪く、おそらく天の川も荒れていることでしょう。
これもまた残酷な話です。
ちなみに、昨年の今日は、突然に節子の友人たちがやってきました。
一昨年は、7日は誰も来ませんでしたが、2日前に突然に挽歌の読者がやってきました。
そして、その前の年は、これも久しくお会いしていない吉田親子が節子を訪ねてきてくれました。
まだ節子は元気で、庭でお話をしていたのを覚えています。
こんな感じで、七夕前後にはわが家にもめずらしいお客様が来ることが続いていたのですが、今年はどなたもいらっしゃいませんでした。
それもそのはず、この数日、強い雨が突然に降ってくるのです。
天の川があふれているのかもしれないほどの大雨です。
東京でも昨日からところによっては大量の雨が降り、被害をもたらしています。
幸いにわが家の周辺はさほどの雨ではありませんが、星空どころか昼間から暗い空です。
どなたも来なかった代わりに、もしかしたら節子が夜中に訪ねてくるかもしれません。
さてさて。
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