■節子への挽歌1051:人の愚かさ
節子
韓国に引っ越した佐々木さんが我孫子にきてくれましたので、エヴィーバ!でお昼をご一緒しました。
エヴィーバ!は、ジュンのパートナーのやっているイタリアンレストランです。
私たちの文化にとても親近性のあるお店です。
節子がいたら、きっと大のファンになったことでしょう。
残念ながら、節子はそのパスタを味わうチャンスがありませんでした。
とてもとても残念です。
佐々木さんはもうすっかりお元気です。
とてもうれしいことです。
節子の手術の後、佐々木さんはご夫妻で来てくれました。
そしていろいろとアドバイスしてくれました。
そのアドバイスを、私は十分に活かせなかったことは間違いありません。
私たちは、たくさんの人から気遣っていただきました。
しかし、事の最中には、なかなかそうしたアドバイスを活かせないものです。
私がもう少ししっかりしていたら、もっとアドバイスを活かせたのではないかと、ついつい思うこともあるのです。
アドバイスが活かせないのは、いうまでもなく、私自身の愚かさの故です。
人の愚かさは、体験してみないとなかなかわからないものなのです。
自分が思っている以上に、人は愚かな存在です。
自慢ではありませんが、節子のおかげで、私は自らの愚かさをかなり自覚できたように思います
愚かさに気づくのは、いつも遅すぎるものであることもわかってきました。
それはそうでしょう。
最初からわかっていたら、もう少し賢く対応できるはずです。
そうしたら、自らの愚かしさに気づくこともないかもしれない。
愚かさと賢さは、実は同じことなのかもしれません。
ですから、自らの愚かさを嘆くことはありません。
しかし、嘆きたくなることはあるものです。
それにしても今日は酷暑でした。
にもかかわらず、我孫子にまで足を延ばしてくれた佐々木さんには感謝です。
これもしかし、節子のおかげかもしれません。
人の縁は、とても不思議です。
節子のおかげで、その不思議さに気づかせてもらえています。
佐々木さんが、節子に菊花茶を供えてくれました。
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