■250人の意見交換会
さまざまな不祥事発覚が続いている日本相撲協会は、今日、親方や力士、行司ら約250人が参加する意見交換会を開催しました。
ところが参加者からの意見はほとんどなかったようです。
日本相撲協会も問題がありますが改革に取り組んでいる人たちの意識も見えてきます。
だれもたぶん本気では考えていないのでしょう。
第一、問題の立て方が間違っているのです。
そのためいつも対象も順番も違うのです。
野球賭博問題も、正直に申告すれば軽い罰則で済ますという告知のもとで行われたにもかかわらず解雇される力士がでるほどの処罰が行われました。
それでは規範意識は維持できませんし、本音で話す人はいなくなるでしょう。
そもそもこうした文化をつくり見過ごしてきたのは、組織役員とその監視役たちです。
琴光喜さえもが、私には被害者に思えます。
加害者は、文部科学省も含めて、そして外部委員も含めて、組織のトップたちです。
そうした人たちが襟を正スことからすべては始まるはずです。
第一、これだけの不祥事を重ねながら相撲界のトップや関係者は、ほとんど意見を表明していません。
相撲で優勝した時でさえ言葉少ない文化を彼らは自慢にしてきたような気がしますが、そんな文化の中で急に250人も集めて意見を交換しろなどという発想は馬鹿げています。
要するに形を整えたいと思っただれかの私欲によるものでしょう。
組織変革に少しでも関わったことがある人なら、そんなことは考えません。
ということは、今回の意見交換会の目的は違うところにあるのかもしれません。
相撲界に限らず、こういう動きが最近は多すぎます。
民主党の代表選もそうかもしれません。
そういう視点でニュースを見ていると違った側面が見えてくることもあります。
嫌な時代になりました。
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