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2010/08/26

■1089:チビ太と霊界

最近、わが家のチビ太が夜鳴きをします。
昨夜は特にすごく、下りていったら荒い呼吸をしながら外のほうを見て吠えているのです、
まるで何かが見えているようだと、ユカはいいます。
チビ太には霊界が見えているのかもしれない、時々、そんな気がします。
そばにいると鳴き止むのですが、離れるとまた鳴きだします。
そんなわけで、この数日、睡眠不足です。
ひどいときは1時間以上つき合わされます。

犬は人間と比較すると、聴力も嗅覚も桁違いに優れています。
予兆能力もあると言う人もいます。
わが家のチビ太は先週16歳(人間年齢では90歳前後かもしれません)になったので、かなりその種の能力は落ちてきていると思いますが、時々、不思議な動作をするのです。

ギリシア神話やエジプト神話では、犬は冥界の象徴とされています。
エジプトのピラミッドの壁画によく出てくるアヌビスは死者の導師とも言われます。
犬は霊界とどこかつながっています。
わが家のチビ太も、霊界や彼岸とつながっていないともいえません。

実は節子を見送った後、悲しそうにしているチビ太を見たことがありません。
何と薄情な犬だと私としてはいささか腹が立ちましたが、もしかしたらチビ太にとっては、彼岸も此岸も見えていて、今でも節子を感じられるのかもしれないのです。
渋谷のハチ公にとっては、実は最後まで飼い主と一緒だったのかもしれません。
前にそんなことを思ったこともあるのですが、最近のチビ太の動作を見ていると、どうも彼は此岸だけで生きているのではないのではないかという気にもなります。

夜吠え出して、一点を見据えて身体を震わせているチビ太をみると、その向こうに彼岸があって、節子がいるような気もします。
まあしかし、夜突然吠え出して起こさないでほしいと思います。
最近は寝不足続きで、機嫌が悪いのです。
今週お会いした人には結構八つ当たりしているかもしれません。
それはチビ太のせいなのです。

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