■建設国保の偽装加入事件の奥にあるもの
建設国保の偽装加入事件はますます奥が深く、かなりの犯罪的行為が明らかになってきました。
長妻大臣も返還要求をするようですが、肝心の建設国保の責任者たちはテレビで見る限りまったく反省していないようです。
小沢さんの数億円の話ではなく、100億円近い税金が私物化されているのです。
建設国保協会には変換能力がないというので、自治体が補填することも検討されているようです。
しかし悪事を働いた人たちはかなり明らかにできるはずですので、彼らから一人数億円を返却してもらえば済む話です。
数億円は無理だと思ってはいけません。
彼らはそれ以上のお金を私物化してきているのですから、それくらいは大した事はありません。
もし返却できないなら子どもたちにも返済を継承してもらうべきです。
彼らは間違いなく、その恩恵を受けているからです。
それくらいの責任追及体制を作らねば、組織を利用した無駄遣いや悪用はなくならないでしょう。
ともかく組織を舞台した犯罪は、個人の責任はうやむやにしがちですが、それは避けなければいけません。
協会の職員が、そうした不正行為を上司に何回も指摘してきたようですが、聞いてもらえなかったとテレビで語っていました。
そして「こんなどうしようもない組織は解散させられても仕方がない」と話していました。
自らの職場がなくなることを否定していないのです。
組織トップとまったく人としての格が違います。
上司と言われる人たちに、この十分の一の責任感があれば、こんな犯罪的行為は起こらなかったでしょう。
しかも、この仕組みをそもそもつくったのは森元首相などの自民党の政治家です。
この種のものが山のようにあるのです。
それが自民党独裁政権の結果なのです。
今の自民党議員は、そうした負の遺産をどう思っているのでしょうか。
盗人猛々しく、民主党を批判するだけでいいのかと思います。
建設国保の偽装加入事件などは、盗賊国家の官僚たちの犯罪のほんの一部でしかないのです。
小沢一郎もそうした政治家であり、そうした仕組みづくりに加担してきたのではないかといわれそうです。
たしかにそうでしょう。
しかし、彼はそうした政治を壊そうとしてきたことも事実です。
なぜ彼がこれほど執拗に壊そうとしているのか、私にはとても興味があります。
おそらくお金まみれの政界のど真ん中にいて、その奥を覗いてしまったからではないかと思います。
その奥に何を見たのか。
私には少しわかるような気がします。
それを見ても危機を感じない政治家もいました。
小泉純一郎はその一人でしょう。
主体性のない彼は、いとも簡単に日本を売ってしまったのです。
だんだん私の妄想の話になってきてしまいました。
困ったものです。すみません。
それにしても、小沢首相が実現すると日本は壊れるなどと言う町の人がテレビにはよく出ます。
テレビのディレクターが出しているのでしょうが、日本は既に壊れていますから、いかに豪腕な小沢さんでももう壊すことはできないでしょう。
壊れた状況で起こる変化は、必ず創造に向かいます。
| 固定リンク
「政治時評」カテゴリの記事
- ■尽きることのない市場、尽きることのない争点(2023.10.05)
- ■戦争はなぜ起こるのか(2023.08.24)
- ■「歴史の逆流」(朝日新書)をお勧めします(2023.06.02)
- ■日本国憲法は誰が誰のためにつくったのか(2023.05.03)
- ■佐藤章さんの「職業政治家 小沢一郎」をみんなに読んでほしいです(2023.03.27)
「行政時評」カテゴリの記事
- ■ふるさと納税制度の罪深さ(2023.01.10)
- ■行政と住民の不信感(2021.10.01)
- ■「ちょっと気になることを話し合う場サロン」も大切かもしれません(2021.07.02)
- ■自治体行政の仕事の邪魔をしているのは私たち住民かもしれません(2021.06.27)
- ■理念は現実の先にある(2020.11.02)
コメント