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2010/08/29

■節子への挽歌1092:ホメオパシー

節子
ホメオパシーには科学的な根拠はなく荒唐無稽な民間療法だから使わないように、と日本学術会議が談話を発表し、日本医師会がそれに賛同したという報道が物議を起こしています。
私も、いささかの怒りを感じて、昨日の時評で取り上げましたら、たくさんの人がアクセスしてくれました。
やはり関心は高いのです。

節子も帯津良一さんの指導の下にホメオパシーを受けていました。
残念ながら節子には効果を発揮してくれませんでしたが、少しでも望みがあれば、試してみようと思う気持ちはがんを患った人であればわかってもらえると思います。
でも残念ながら、日本の医療制度に組み込まれたもの以外は、「民間医療」として医師の多くは関心さえ持たないのが現実です。
患者は医師に相談さえできないのです。
今の医師の多くは、病人を治そうと真剣に考えていないことがよくわかります。
こんな言い方をすると怒られそうですが、もし真剣に考えていれば、相談くらいは乗ってほしいですし、もう少し勉強してもいいでしょう。

念のために言えば、節子の主治医の一人は理解を示してくれ、帯津クリニックに通うことを認めてくれましたが、もう一人は相談しようとするだけで不快な顔をしました。
彼女(女性の医師でした)には患者の気持ちなど微塵もわからないのでしょう。
それで病人を治療できるはずがありません。
医師としては失格だと私は思いますが、こういう医師が多分出世していくのです。
まあ医師にはとてもお世話になりましたので、批判は止めたいですが、言いたいことは山のようにあります。
私さえそうだったのですから、節子はそれ以上だったでしょう。
それを思うと辛くなります。

ホメオパシーは具体的にはとても小さな丸薬を定期的に飲むだけなのですが、その丸薬はすべて自然に存在するものを希釈してつくったものです。
毎晩、節子がそれを飲むのを私は手伝うだけでした。
とても小さなもので、しかも直接触ってはいけないので、けっこう面倒だったのです。
そのとても小さな丸薬に、私たちはたくさんの祈りを込めました。
当事者以外の人にとっては、「いわしの頭も信心から」と思えるかもしれませんが、その信心こそが私たちの支えだったのです。
でも人間は小賢しい頭を持っていますから、時に疑ってしまうわけです。
私もそうでした。
最後まで私も確信を確実なものにできませんでした。
それも今はとても後悔しています。

科学的な根拠がないからと言って否定する発想は、たぶん自己否定の発想でしょう。
科学的な根拠などと言うのは実にもろいものです。
いまの抗がん剤にも科学的な根拠があるとは思えません。
科学的なデータや説明資料はありますが、治癒との関係で言えば、あくまでも「確率」の話です。
それもほとんどが「推論」をベースにしています。
人間の心身はそれぞれに個別ですし、全てが開明されているわけではないからです。
今の科学は、所詮は「小さな科学」でしかないのです。
日本学術会議のおごりには、節子を見送ったものとしても、怒りを感じます。

節子はどう思っているでしょうか。

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