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2010/08/16

■これからの正義の話をしよう

マイケル・サンデルがハーバード大学で行っている講義「正義」が話題になっていましたが、残念ながらその放送を見損なってしまっていました。
書籍になったので読み出しましたが、まったく退屈の上に、視野がとても狭い気がして、途中で読むのを止めてしまっていました。
ところが、今日からまたテレビで再放送が始まりました。
小林正弥さんが解説していると聞いていたので、彼がどう解説しているかにも関心があり、見てみました。

実に面白いのです。
あっという間の2時間でした。
まだ10時間あります。
残りも見ようと思います。

本とはまったく違うのです。
聞いていた通り、学生とのやりとりが中心です。
本ではそういうライブな雰囲気が出てきませんが、対話型の講義であることがよくわかりました。
一番感心したのは、学生が自分の考えを臆することなく述べていること、そしてサンデル教授が発言者に名前を聞き、それを最後まで覚えていることでした。

これに類した講演を以前、何年か私もやっていたことがありますので、その大変さはよくわかります。
それを楽しみながら、しかも理路整然とやっているサンデル教授には感服しました。
大学の教授とはこういうものなのだと感心した次第です。
日本の大学でも、こういう講義が行われているのでしょうか。
千葉大学の小林さんはこういう講義をしているとお聴きしていますが、私の周りにいるほかの教授はどうでしょうか。
こういう授業であれば、聴くほうも話すほうも楽しいでしょうし、お互いに学びあえるでしょう。

それにしても、若い学生たちの発言はそれぞれに教えられます。
この講義での主役は、サンデルではありません。
学生たちなのです。
サンデルは,まさにプロデューサーであり、編集者です。

大学の可能性を改めて感じました。
途中で投げ出していた本も、読み直すことにしました。

もしNHKハイビジョンが見られるテレビをお持ちであれば、ぜひ明日から見てください。
毎日2時間ずつ。今週中放映されます。
見ると元気が出てきます。

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