■日韓併合100年首相談話に異を唱える人たちへの違和感
韓国併合条約発効100年を迎えるのを機に、過去の植民地支配への反省や未来志向の日韓関係を築く決意などを柱とする首相談話を閣議決定しましたが、それに関してまたさま私にとっては、何の違和感もない談話ですし、ようやく日本の政府も自信と誇りを持ち出したと好感が持てるのですが、それとは反対の受け止め方をする人も少なくないようです。
談話に批判している人たちの顔ぶれを見ると、やはりそうかと思えるのですが、もう少し自らに自信を持ってほしいものです。
謝罪することは自信と信念の現れですし、未来もまた謝罪から始まるのです。
とりわけ違和感があるのは、「朝鮮王室儀軌」の返却についての反対論です。
政府も「返還」ではなく「引渡し」と小賢しい言い回しをしていますが、言葉の言いまわしにこだわるような外交はもう卒業してほしいです。
個人の生活レベルで考えれば、返却するのが当然です。
それをしないでおいて、国民に詐欺窃盗を諭すのは、私には滑稽にしか思えません。
筋は通さなければいけません。
「朝鮮王室儀軌」に限らず、正統な持ち主に返すべきものは返すべきです。
盗人に政府は託せません。
過去の首相経験者が盗人のような発言をしているのをテレビで見るのはあまりいい気持ちはしません。
権力者が盗人になるのは防ぎようのない現実かもしれません。
しかし盗人を権力者にするのは避けられるはずです。
この談話騒動を見ていると、水俣病の補償や被爆者補償と同質なのを感じます。
この問題にどう反応するかは、その政治家の立ち位置を示唆しています。
外交と内政は別のものではありません。
あたかも別だと思わせるような言質に騙されてはいけません。
政治の目的は一つです。
誰のための政治か、の「誰」をどう捉えるか、それが問われる時代になってきました。
終わった政治家には退場してほしいものです。
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