■政治とカネ
小沢さんの代表選出馬は、相変わらず不評のようです。
しかしこれほどまでに悪評なのはどうしてでしょうか。
小沢さんの顔の表情を見ていると、この人は悪い人ではないなといつも思います。
ただ私は好きになれないのですが。
小沢さんをこれほどの悪者にしたのはおそらくマスコミではないかと思います。
その奥にはアメリカの権力を感じますが、皮肉なのはその権力とは「お金」そのものだということです。
政治とカネとよく言われますが、小沢さんはカネの世界で正面から戦っているのでしょう。
その先駆者だった田中角栄は見事に蹴落とされましたが、小沢さんは残りました。
これも不思議な話です。
今の政治家のほとんどは、カネの世界にいるはずです。
クリーンな選挙や政治活動をしている人がいたら教えてもらいたいものです。
いるはずがないと私は思っています。
自民党は論外として、民主党もお金で作られた政党ではないかと思います。
共産党は違うかもしれませんが、それ以外はカネまみれであることはそう大差ないような気がします。
ところがそうしたカネにきっぱりと決着をつけた政治家が出始めました。
たとえば名古屋市の河村市長です。
名古屋市議会の人が、河村さんを独裁者にたとえましたが、それを聞いた河村さんは「質素な独裁者などいないでしょう」と答えました。
彼の年収は800万円。自分で決めたのです。
河村さんの持論は減税から政治改革は始まるというものです。
つまりカネの世界から抜け出よというわけです。
私にはとても納得できます。
消費税増税などとんでもない議論だと思います。
まずはやるべきことがあるのです。
それを国政レベルでやれるのは小沢さんしかいないかもしれません。
おざわさんがそれで数十億円をポケットに入れたとしても、そんなはした金はどうでもいいことです。
自分で実感できる程度しかみんな考えを持てません。
政治とカネの問題は、数十億円、あるいは数百億円といった、はした金の話ではないのです。
私たち貧乏人には実感できないのが残念です。
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