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2010/09/18

■節子への挽歌1112:すずめが落ちた

昨夜、帰宅したら、節子の位牌壇の横のガラス戸の外に、すずめが落ちていました。
留守中にガラス戸にぶつかって、死んでしまったのです。

私が好きだったフォークコーラスグループに、シャデラックスがあります。
昭和40年代に活躍したグループですが、メッセージ性のある歌を歌っていました。
彼らの歌を聴いていると涙が出てくることが多いのですが、そのなかに「すずめが落ちた」という歌があります。
今、手元にレコードがないので、タイトルは違うかもしれませんが、たしかこんな出だしでした。

すずめが落ちた、空の上から。
すずめは空を飛ぶものなのに。
ここまでは歌えるのですが、その先の歌詞が思い出せません。
この歌を思い出しました。
この歌は大気汚染への警告をメッセージした歌でした。

これまでも2回ほど鳥がぶつかったことがあります。
ガラス戸にシールでも貼ればいいのですが、それではちょっとイメージが壊れるので、植木鉢や壁へのつる草を延ばしました。
そのおかげか、最近事故はなかったのですが、久しぶりの被害者です。

このすずめはどうしてぶつかったのでしょうか。
しかも、もっとぶつかりやすいところではなく、位牌壇の近くのガラスに。
それもだれもいない留守中に。

空を飛び回っていたのに、突然にガラスにぶつかってしまったすずめ。
もっともっと飛び回りたかったでしょう。
節子も、もっともっと現世を飛びまわりたかったことでしょう。
すずめの悔しさが伝わってくるようです。
でもすずめは、とても穏やかな表情で、きれいに倒れていました。

娘たちと庭に葬りました。
シャデラックスの、この曲を探して聴きたくなりました。

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