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2010/10/12

■円高は国民にとってよくないことなのか

円高がまたさらに進みだしました。
円高は日本の産業の競争力が低下するので、どうにかして歯止めをかけたいという議論が多いですが、私にはそれはまったく理解できません。
各国は自国通貨が安くなることを望んでいるようですが、これもまったく理解できません。
価値が下がればいいものを基軸にしている経済とは一体何なのでしょうか。

円高は、日本経済が健全である証拠であって、喜ぶべきことです。
私たちが働くことへの評価が高まったともいえるでしょう。
金銭での評価は意味がないという考えもあるでしょうが(実は私も基本的にはそう考えていますが)、評価は低いよりも高い方がいいと、素直に考えるのがいいでしょう。
にもかかわらず、それによって日本の経済がダメッジを受けるというのは、どういうことでしょう。
日本の産業構造が輸出に依存しているからだとみんないいます。
その理屈はわかりますが、為替レートによって輸出が伸びたり減ったりするのも、素直には理解できません。
輸出振興のために中国は元の切り下げを拒否していますが、これは単に自国民を低コストで働かせるだけの話ではないかという気もします。

まあ正直、私には全体像がつかめません。
管理通貨制度というのは、私の理解を超えているのです。
でも、価値が高まったら素直に喜べるようなものを基軸にした経済システムはないのでしょうか。

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