■「人を信ずれば友を得、人を疑へば敵を作る」
黒岩比佐子さんの最新作「パンとペン」を読みました。
400ページを超す厚い本ですが、読み出したら面白くて、一気に読んでしまいました。
堺利彦の評伝ですが、明治から大正にかけて生きたさまざまな人たちのエピソードを通して、イキイキした時代の雰囲気が伝わってくる、見事な作品です。
本の紹介はホームページに載せました。
そこにも書きましたが、堺利彦の残した言葉をぜひ紹介したいと思います。
その言葉は、「人を信ずれば友を得、人を疑へば敵を作る」です。
これは私の信条でもあります。
しかし堺利彦と違い、私はこれを貫徹できていません。
今もって、時に人を疑うことがあるのです。
最後まで人を信じきることの難しさは身をもって体験しています。
それに、人を信じたが故に友を失ったこともあります。
私が去ったのではありませんが、先方が去りました。
信じていた私を信じきれなかったのかもしれません。
人を信ずるとは難しいことです。
しかし、これからも「人を信ずること」を、生きる基本に置くつもりです。
それが一番私には生きやすいからです。
それに、去ったとしても「敵」にはなりません。
「人を信ずれば友を得、人を疑へば敵を作る」
この生き方が、もっともっと広がれば、みんなもっと暮らしやすくなるでしょう。
しかし、残念ながら、今の日本は「人を疑うこと」からすべて出発します。
生きにくい社会になるのは当然と言っていいでしょう。
たしかに、会ったこともない人を信ずるのは難しいかもしれません。
しかし、自分の周りにいる人を信ずることはできるはずです。
まず隣人を信じましょう。
そうすれば、少しずつ生きやすい世界が広がります。
そして100年もしたら、きっと世界から戦争はなくなるでしょう。
ぜひはじめてみてください。
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