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2010/10/17

■節子への挽歌1141:三川内焼

節子といつか行きたかった場所のひとつが、長崎の三川内です。

今朝、早く目が覚めてしまいました。
テレビをつけたら、その三川内町の紹介番組が放映されていました。
先週見た「こんなステキなにっぽん」三川内町の再放送でした。
長崎県佐世保市の三川内町は白磁器の三川内焼の町です。
隣にある有田焼よりも、歴史は古いはずです。
白い磁肌に青い顔料一色で色付けするのが三川内焼の特徴です。
「唐子」の絵柄が有名ですが、見ているとほのぼのするデザインです。
番組は、そこで伝統の技を受け継ぐ家族を中心に三川内焼きを紹介していました。
先週も見たのですが、もう一度見てしまいました。

私が三川内焼の窯元たちと一緒に、陶芸の里構想に取り組んだのは、会社を辞めてから2年経った頃です。
どういう縁か思い出せませんが、佐世保市の職員から、その陶芸の里構想を手伝って欲しいといわれたのです。
何回も通い、窯元たちと話し合いました。
その時の思い出が、テレビを見ていて次第に蘇ってきたのです。

テレビでは当時、よく話し合った中里勝歳さんと里見晴敏さんが登場していました。
お2人とも息子さんに技を継承しつつあり、幸せそうな落ち着いた表情になっていました。
いまの三川内焼がどういう状況かも、お2人の表情から伝わってきました。

節子は陶器が好きでした。
いつか三川内にも行きたいと思いながらも、それは60歳を過ぎてからの旅にしようと思っていました。
一時期、まちづくりに関わらせてもらっていたので、沖縄から青森まで、私には友人知人がそれなりにおり、そうした人たちを訪ねる旅ができればと考えていたのです。
しかし、今から思えば、実に身勝手な考えでした。
人生はそんなに思い通りには行かないのです。
節子はいつも、行ける時に行くのがいいと言っていましたが、その言葉に従っていれば、私たちの人生も変わっていたかも知れません。

テレビを見ながら、懐かしい思い出と共に、そうした悔いがわいてきてしまいました。
何を見ても、何をしても、節子が必ず登場します。
困ったものです。

その時に平戸松山窯の中里さんからいただいた、唐子模様の珈琲カップで、今日は節子に珈琲を供えようと思います。

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