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2010/10/07

■法治国家の終焉、魔女狩りの始まり

日本は法治国家を放棄したような感じがします。
まあ「法治国家」ということそのものの多義性はありますが、小沢強制起訴事件の報道を見ていると、日本の法は魔女狩りのものだと思えてなりません。
起訴相当と、事実を多分よく理解していない人たちが判断しただけで(しかも専門の検察が2度も否定している事案について)、誰もが小沢さんは議員辞書屈すべきだという大合唱が巻き起こっているわけです。
もちろんそれを扇動しているのはマスコミです。
いま報道ステーションを見始めて、いかにもひどい報道姿勢に異論を書きとめておきたくなりました。

小沢さんにここはがんばってもらいたいと思います。
結果的には魔女狩りしている人たちが勝つ事はほぼ間違いないでしょう。
小沢さんはいずれにしろ立ち直れないほどのダメッジを受けるでしょう。
それはまあ自業自得といえるかもしれませんが、それで私たちの生活が乱されるのは残念なことです。

特捜部は、方針を決めたらともかくそれを正当化するために、たとえ罪無き人であろうと有罪にしてきたことが明らかになってきました。
それと同じことを今私たちはしているのです。
私にとっては実におぞましいことです。
これはリンチでしかありません。

小沢さんをめぐる事実を私たちはどれほど知っているのでしょうか。
小沢さんの説明責任について、多くの国民は不十分だと言いますが、自分がその立場になってから、村木さんのように後悔しても遅いのです。
そして権力に抗すれば、権力は簡単にその人の生命を含めて抹殺できる状況を私たちが育てているのです。
こうやって80年前に私たちは戦争に向かい、多くの殺傷に加担したのです。
その繰り返しを今また、日本のマスコミは先導しています。

マスメディアの政治部長たちは私たちよりも多くの情報を持ち、より的確な判断ができるはずです。
テレビに登場している小沢さんとそうした人たちの会話をていねいに見ていると、そうした人は小沢さんの説明責任は不十分ながら納得していたように思います。
かれらはなぜ声を上げないのか。
それはいまが魔女狩りの時代であるからなのでしょう。

誰かから疑われたら、もう強制収容所息の時代が始まったのです。

なぜ今の段階で小沢さんが離党したり議員辞職したりしなければいけないのか。
そんなことをしたら、もう歯止めはきかなくなるでしょう。
恐ろしい時代です。
このブログもそろそろやめたほうがよさそうです。

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