■節子への挽歌1164:寒い冬がまたやってきました
節子
あまりお付き合いのない従姉から、つれあいを亡くした訃報が届きました。
80歳だったそうです。
従姉からの手紙には、
今思えば、修様の御心情よーくわかります。と書かれていました。
愛する人の死はとても悲しゅう存じます。
この従姉は、節子の訃報を知った後、長い手紙をくれました。
その時、返信できたかどうかも、今は定かではありません。
当時、私は腑抜けのようにただただ悲しみの渦中にありましたから。
こんなことを言うと不謹慎ですが、訃報のはがきを読んだ時に、80歳まで一緒の人生を送れたことをとてもうらやましく思いました。
62歳で別れなければいけなかった節子のことを思いだしたのです。
でも、悲しみは年齢なのではないでしょうね。
いやむしろ、一緒に過ごした年月が長ければ長いほど、悲しさは大きいのかもしれません。
いや、これもまた不謹慎ですね。
悲しみは、一緒に過ごした年月とも無縁でしょう。
ともかく悲しいだけなのです。
また年賀欠礼の葉書が届きだす季節です。
その葉書を出せなかった、あの辛い冬を思い出します。
とてもとても寒くて暗い冬でした。
今年の冬は、青空を見上げることができるようになりました。
でも節子がいないために、今年もまた寒さはひとしおでしょう。
節子の温もりがとてもほしいです。
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